情報爆発-初期近代ヨーロッパの情報管理術 (単行本)

  • 中央公論新社
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本棚登録 : 130
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120051104

作品紹介・あらすじ

本書で私が示そうとしたように、ラテン語のレファレンス書は、何世代もの学者たちが古代のテクストやそれに関する注解を渉猟して行った共同でのノート作成の典型であり、公益と読者の多様な関心に訴える思慮深い言葉とともに提供された。だが、それらの書物は、謳い文句以上の働きをしてきた。すなわち、出版物が爆発的に増加した時代に文書情報を管理する革新的な方法を考案し、われわれ自身の読書法や情報処理の方法に恩恵をもたらしたのである。――「エピローグ」より

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  • 20190511 右京図書館
    研究であれ、趣味であれ、仕事であれ、教養目的であれ、情報整理の本質について考えるきっかけになる。

  • 情報の過負荷が問題となっているが、情報の管理は、「近代的」でも、「西洋的」でもない。人類と情報との格闘をめぐる壮大な思想史。

  • 東2法経図・6F開架 002.7A/B52j//K

  • 【書誌情報】
    情報爆発 初期近代ヨーロッパの情報管理術
    アン・ブレア 著
    住本規子/廣田篤彦/正岡和恵 訳
    装丁・本文組:細野綾子
    初版刊行日:2018/8/20
    判型:A5判
    ページ数:448ページ
    定価:5500円(10%税込)
    ISBN:978-4-12-005110-4
    NDC:002.7 研究法.調査法
    NDC:007.5 情報科学

    書籍が氾濫しているのに、人間の記憶力や時間はあまりにも限られている――。増え続ける情報との格闘を巡る壮大なインテレクチュアル・ヒストリー。近代初期の人文革命を豊富な事例から詳述。
    http://www.chuko.co.jp/tanko/2018/08/005110.html

    【目次】
    献辞 [003]
    凡例 [004]
    目次 [005]
    編集方法 [006]

    序論 007
    第1章 比較の観点から見た情報管理 019
    第2章 情報管理としてのノート作成 080
    第3章 レファレンス書のジャンルと検索装置 146
    第4章 編纂者たち、その動機と方法 215
    第5章 初期印刷レファレンス書の衝撃 284
    エピローグ 326

    謝辞 [331-334]
    訳者解題 初期印刷本と学術研究 [335-347]
      『情報爆発』までのブレアの仕事
      『情報爆発』と書物の研究
      初期印刷本からのデータを読む
      『情報爆発』からのブレアの仕事
      謝辞
    原注 [348-350]
    引用文献 [351-438]
    索引 [439-446]

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著者プロフィール

歴史家、ハーヴァード大学教授。1961年生まれ。ハーヴァード、ケンブリッジ、プリンストン大学で学ぶ。中世末期から近世初頭にかけてのヨーロッパ文化に関する著作が多くある。

「2018年 『情報爆発』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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