- Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120054457
作品紹介・あらすじ
量的・質的金融緩和(QQE)、マイナス金利、イールドカーブ・コントロール、そしてコロナショック……。2015年3月から2020年3月までの5年間、著者は黒田総裁下の日本銀行で、金融政策を決定する政策委員会審議委員を務めた。2%の物価目標とデフレ脱却に向け、日銀はいかに苦闘したのか。さまざまな批判に何を思い、反論したのか。アベノミクスと金融政策決定の舞台裏を明らかにする。
感想・レビュー・書評
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QQE、マイナス金利、コロナショック……黒田日銀で5年間審議委員を務めた著者が明らかにするアベノミクスと金融政策決定の舞台裏
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東2法経図・6F開架:KW/2021//K
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日記形式
気になる箇所だけつまみ食い
個人的主観も多少混ざっている様子です
2016年に物価水準の財政理論がクローズアップされた頃の日銀内での雰囲気が分かったのが良かった。 -
2015年から2020年までの5年間に亘る、日銀の審審議委員を務めた著者の日銀に於ける奮闘の記録です。審議委員として、体験したことが日記形式で書かれており、関係した人はほぼ実名で著されています。日銀での審議委員としての業務を行っていく中で著者が様々なことに直面して、それらをどのように考えているかが詳らかになっているのは興味深いです。本書で全体的に、どんな政策を日銀が行っても、文句ばかり言ってくる銀行には辟易しているように感じました。それにしても、黒田総裁が選ばれるまでの日銀の総裁などの人事は、財務省・日銀の推薦リストに基づいて、適当に決められていただけというのは驚きました。その人事のおかげで、デフレが続き、我々日本国民の生活の悪化につながったのは看過できないことだと思います。