- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120055973
作品紹介・あらすじ
太平洋戦争さなかの昭和17年。日本統治下のパラオ・コロール島。小学校教員である宮口恒昭の長男・智也はある事件をきっかけに、パラオ人少年のシゲルと親友となった。だが、父の転勤で智也も隣島へ転校することに。二年が過ぎ偶然再会したふたりは喜び合うが、戦争の冷たく暗い影は、この長閑な南の島々にも迫っていた――。時は流れ、昭和63年末。パラオ共和国独立準備で訪日したシゲルは、昭和天皇の容体悪化が報じられる中、戦後すぐ消息が途絶えた宮口家の人々を捜しはじめるのだが……。日本人とパラオ人の歴史と心の交流、戦争の悲惨さ、そして日本人の未来(エレアル)を問う、感動長篇。
感想・レビュー・書評
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図書館のおすすめコーナーに陳列してあったのをたまたま手に取りました。
日本統治時代のパラオにおける日本人家族とパラオの少年の友情。戦争の悲惨さに引き裂かれるも時を超えて昭和の終わりに親友同士が再び再会する。
とても切なく美しい物語でした。心に沁みました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2023.5 戦中の重厚なストーリー。パラオと日本のかかわりについては知らなかった。読んでいて思わず目をそむけたくなるシーンもあり、戦争の無常さを強く感じました。
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22戦争と防衛と侵略。21世紀になったら冷戦も紛争も無くなってると思ってた。美しい島々を破壊してその結果としての平和は誰が築くのか。権力者とは何か、考えてしまう。
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久しぶりに一気読みしました。学校で教えられる歴史・・・とだいぶん違うんだなと。知ることがほんとに大事なことなんだと思います。
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こういう話を読むと、戦争の愚かさを実感する。
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太平洋戦争中のパラオを舞台に、日本人とパラオ人のふたりの少年の時を超えた友情を描いた傑作。日本人が今、読むべき物語!