ゆれるマナー (単行本)

  • 中央公論新社
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本棚登録 : 156
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120057663

感想・レビュー・書評

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  • 2ページのエッセイを、複数人が複数のテーマで綴る形式。
    2ページとはいえ、作者の個性が出ていて、個人的な好き嫌いがはっきりしていたのは予想外だった。
    青山七恵さんの文章のお上手さに驚き、小川糸さんの料理描写にじゅる…となった。
    わかるわー、とそうかぁ…?が同居して読んでて面白い一冊だった。

  • 様々な作家が自分なりのマナーについて執筆する。1つのテーマにつき2ページとかなり短く纏められている。

    中でも好きだったのは「登場人物の名前のマナー」と「電話帳のマナー」(ともに白岩玄さん著)。
    登場人物の名前については幸い、今まで自分が嫌な奴と同じ名前だった経験はないが、親しい人の名前が使われていたことはある。
    どうにもその名前が出てくるとその人の顔が出てきてしまうのはしょうがないことだ。
    白岩さんは悪役等の嫌な奴と名前が被ってしまったら申し訳ないなと思いつつ、最後は被りませんようにと神頼みだった。それくらいでちょうどいい。むしろ、被ってしまったらラッキーくらいに考えておこう。

    電話帳はこれまた可愛い話で、その人の印象を絵文字にして電話帳に登録するといったもの。
    誰が誰だか分からなくならないのかしら。凄い。
    私も電話帳に登録している人はそう多くないので出来そうな気がする。
    今はメッセージアプリでのやり取りが大半のため、電話帳はほぼ使わない。たまに電話帳を見るとこの人どうしてるんだろうと懐かしい気持ちになる。
    メッセージアプリで名前を直接関係のないもの(キャラクター名等)にしている人は、自分のイメージを作り上げておきたいのだろうか。文句はないのだが、たまに誰だか分からなくなるときがあるので、そのときは許してほしい。

  • このシリーズ好き

  • 読売新聞に掲載された9人の作家のエッセイ集。見開きで一つのエッセイが読めるので、読みやすかった。作家の方々の色々なことのマナーが書かれていて、すき間時間に読み進めるのにぴったりだった。

    白岩玄さんの「下戸のマナー」に同感。松家仁之さんの「挨拶のマナー」には、なるほどと思った。恩田侑布子さんのお墓参りのマナーの中では、「死者は一つの井戸なのだ。生きているものはその思いを汲むだけ。」という言葉が、私の気持ちの中にストンと落ちた。

    また、青山七恵さんが書かれていたことで「マナーというのは、どうふるまったらいいのか誰もわからない珍場面において、その場のきまずさを最小限に止めるための創意工夫でもあると思う。」という、これがこの本のおもしろさを表しているのでは、とも思った。

    マナーシリーズは他にもあるので、今後の楽しみがまたひとつできた。

  • マナーに関する見開き1ページに収まる短編集。銭湯でのマナー、機内食のマナーなどなんか分かる〜というものから、へ〜そう感じる人もいるのか〜、と思うものまで。気軽に読めます。

  • 機内食選びにも道ばたでの転倒にも作法があった!? 浮き世を生き抜く賢者九名が惑い、うろたえ、発見する、マナーのエッセイ百篇。

  • #ゆれるマナー
    #青山七恵、他
    24/3/18出版
    https://amzn.to/3vgTLjZ

    ●なぜ気になったか
    ある時期までは「マナーなってないなぁ」と他人に思うことそこそこ多くあったが、最近は「そもそも自分のマナーが絶対的に正しいのか」と考えがゆれること多いので読みたい

    ●読了感想
    この企画、各エッセイタイトルが「〇〇マナー」なのだが、マナーに言及されていない読後感モヤモヤエッセイも結構多く僕には合わなかった。普通のエッセイとしてなら楽しめたのにと残念に感じた

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き

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著者プロフィール

二〇〇五年に「窓の灯」で文藝賞を受賞しデビュー。〇七年「ひとり日和」で芥川賞受賞。〇九年「かけら」で川端康成文学賞受賞。著書に『お別れの音』『わたしの彼氏』『あかりの湖畔』『すみれ』『快楽』『めぐり糸』『風』『はぐれんぼう』などがある。

「2023年 『みがわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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