帰化人: 古代国家の成立をめぐって (中公新書 70)

著者 :
  • 中央公論新社
3.00
  • (0)
  • (2)
  • (5)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 40
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121000705

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 正直初期刊行のこのレーベルの本は
    ルビが実に不親切極まりないため
    読みづらさに拍車をかけています。
    改訂もこなさそうだしなぁ。

    古代の歴史は海を渡ってきた
    朝鮮民族によって作られたものが
    非常に大きいということ。
    あらゆる技術を持っていた彼らは
    政治まで絡んでいたのですね。

    主に漢(あや)氏がメインですが
    もうひとつの雄の秦氏も出てきます。
    こちらは前者とは違った道をたどります。

    でも、一度身に着いた差別は
    本当に根を張るものですね。

  • 日本の発展と技術の進歩の大きな原動力となった帰化人(渡来人)を、彼らが日本に来る事になった様々な事情や彼らが伝えた様々な技術、そして日本人と帰化人との関係を綿密な考証で書いてあります。
    現代の日本につながる様々な文化、文字・仏教・法律・織物などの発展には帰化人達のもたらした技術が大きな働きを果たしている事はある程度は知られているとは思います。<br>しかし、日本の歴史上の大きな事件「大化の改新」「白村江の戦い」「平安京遷都」などには帰化人達が深く関わっている事がよくわかります。
    今、日本と韓国・北朝鮮との関係が盛んに議論されていますが、日本と朝鮮半島の国々との関係の出発点ともいえる朝鮮半島の人々と日本との関係は、現在の議論の際には抑えておかなくては行けない歴史だと思います。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

一九二七年、兵庫県生まれ。歴史学者。専門は古代史、神話学。京都大学文学部卒業。京都大学名誉教授、世界人権問題研究センター理事長、高麗美術館館長、島根県立古代出雲歴史博物館名誉館長。勲二等瑞宝章。著書に『日本神話』(岩波新書)、『古代伝承史の研究』(塙書房)、『上田正昭著作集』(全八巻、角川書店)、『私の日本古代史』(上・下、新潮選書)、『渡来の古代史 国のかたちをつくったのは誰か』(角川選書)、『古社巡拝―私のこころの神々―』(学生社)、『森と神と日本人』(藤原書店)、『「大和魂」の再発見 日本と東アジアの共生』(藤原書店)、『歴史のなかの人権』(明石書店)他、多数。

「2015年 『「とも生み」の思想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

上田正昭の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×