人間の詩と真実: その心理学的考察 (中公新書 524)

著者 :
  • 中央公論新社
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 12
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121005243

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 日常の行為や精神病理の具体的な事例を取り上げ、その人間学的意義について考察している本です。

    著者自身「あとがき」で、特定の有名な心理学者や流派を下じきにしておらず、また一見「科学的」な心理学にも依拠せず、著者自身の臨床体験から紡ぎ出した「手織り」の心理学だと述べているように、具体的なところから人間の「実存」に迫っていくところにおもしろさを感じました。

    先に読んだ著者の『人間の限界』(岩波新書)と重なる議論が多いのですが、NHKの「テレビ大学講座」でおこなった講義をもとにしている本書のほうが、議論がまとまっていて読みやすい印象を受けました。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1919-2009。東京に生れる。1942年、東京大学文学部心理学科卒業。宗教哲学・心理学専攻。上智大学名誉教授。著書 『人間の限界』(岩波新書、1975)、『人間へのまなざし』(中公叢書、1977)、『霜山徳爾著作集』(全7巻、学樹書院、1999-2001)、『素足の心理療法』(みすず書房、1989、《始まりの本》、2012)。訳書 フランクル『夜と霧』(1956)、『死と愛』(1957)、『神経症』II(共訳、1961)、メダルト・ボス『東洋の英知と西欧の心理療法』(共訳、1972、以上みすず書房)。

「2019年 『死と愛 新版 ロゴセラピー入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

霜山徳爾の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×