江戸の産業ルネッサンス―近代化の源泉をさぐる (中公新書)

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著者 : 小島慶三
  • 中央公論社 (1989年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121009210

江戸の産業ルネッサンス―近代化の源泉をさぐる (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • なぜ、日本は明治維新後、他の諸国と異なり急激に近代化したのか。著者が、この疑問への解答を求めたのは江戸時代であった。江戸時代の文化・技術の発展を、主として江戸各期の外国人の目を通して描いたのが本書である。江戸の技術発展を支えたのが余剰農産物の発生と、これに伴う町人(工商)文化の発展である。個人的には、江戸期の町人学・町人文化について、細かく見たことはなかったので、非常に新鮮。石田梅岩・山片蟠桃など、自分がよく知らない人物を細かく説明し、さらに、日本を記録した外国人も細かく書き込んでいる。要関係他書の補充。
    イギリスで産業革命(蒸気機関の発明)がなされた理由は、①パンのようなすり潰してできるものを主食としていたこと、②長期間平和だったという見解に著者は賛同しているようだ。その他、③木炭よりも火力の強い石炭を燃料として利用したい(石炭利用は水の汲み上げを不可欠とし、人馬力ではこれら作業は不可能)こと、石炭利用により鉄利用が進展し、鉄道・蒸気船などが発展拡充したことも重視するようだ。

  • [ 内容 ]
    鎖国下の日本は闇だったのか。
    なぜ明治維新以降、これほど早く近代化に成功したのか。
    世界に例のない270年に及ぶ平和を維持し得た江戸時代を、西欧の有識者の日本および日本人観を比較証言資料として駆使し、社会経済的にも文化的にも、当時の先進西欧諸国に劣るもりではなく、むしろ近代化の諸条件が熟成された時代であったことを検証。
    同時に、開国後、異質文化との落差に囚われ、必要以上に貶しめられた江戸時代の再評価を解く。

    [ 目次 ]
    変転する江戸時代の評価
    江戸前期までの日本と西欧
    江戸中間以降の日本と西欧
    江戸の産業ルネッサンス
    開国直後の日本と西欧
    近代化への期待と不安

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江戸の産業ルネッサンス―近代化の源泉をさぐる (中公新書)の作品紹介

鎖国下の日本は闇だったのか。なぜ明治維新以降、これほど早く近代化に成功したのか。世界に例のない270年に及ぶ平和を維持し得た江戸時代を、西欧の有識者の日本および日本人観を比較証言資料として駆使し、社会経済的にも文化的にも、当時の先進西欧諸国に劣るもりではなく、むしろ近代化の諸条件が熟成された時代であったことを検証。同時に、開国後、異質文化との落差に囚われ、必要以上に貶しめられた江戸時代の再評価を解く。

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