複合不況: ポスト・バブルの処方箋を求めて (中公新書 1078)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121010780

感想・レビュー・書評

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  • まだ大学時代を引きずっていた頃に読んだ本。面白かった記憶がある。

  • 大和総研理事長。タイトル通りの内容。ポストバブルをしっかり論じている。

  • [ 内容 ]
    80年代半ば以降、米国と日本で起きたバブルの発生と崩壊のメカニズムを実証的に分析し、今回の不況は金融の自由化の帰結として生じた金融部門の経営悪化にリードされて引き起こされた新しい不況であること、問題の焦点が有効需要より信用逼迫に大きく移動したことを明らかにする。
    したがって従来のような有効需要拡大政策もなかなか効果を現わさない理由が解明され、正確な診断による有効な処方箋の必要に応える労作である。

    [ 目次 ]
    1 新しい経済現象
    2 アメリカの景気後退
    3 日本の複合不況
    4 金融自由化の帰結としての複合不況

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 日本のバブル崩壊を目の当たりにして、当時だれもが有効需要創出策に期待を示していたときにそれに対する限界を示していたのが筆者であった。
    本書はアメリカの景気後退を丹念に検証し、ブラックマンデーが日本の生保が一役買っていたこと、日本のバブル崩壊が自然現象ではなく引き起こされたことであると主張し、前述の通りこれまでの有効需要創出政策に対して疑問を投げかけ、これまでのバブル崩壊が景気後退とは違い、金融が経済を振り回すという新しい景気後退であることを示している。
    そして現在。今からマネーゲームから脱却するのは極めて困難な状況にあるが、未だにバブルの幻想を捨て切れずにいる。
    本書が問いかけている暴走するマネーゲームをもう一度管理下に置けるのかどうかの意味は非常に大きい。

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