ケンペルと徳川綱吉: ドイツ人医師と将軍との交流 (中公新書 1168)
- 中央公論新社 (1994年1月1日発売)
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感想 : 5件
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- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121011688
作品紹介・あらすじ
ケンペルの名は、元禄時代の日本の貴重な記録者として有名であるが、彼の日本あるいは徳川綱吉への共感と好意は、彼が日本到着以前に、ドイツからスウェーデン、ロシア、中東、東南アジアを経巡ることによって生まれたともいえる。本書は、ケンペルの人生を、来日以前の研究旅行の時期、将軍との出会いを頂点とする日本での諸見聞の時期、帰国後不遇の生活の中で著述を纒める時期と分けて、人間ケンペルの全貌を描くものである。
感想・レビュー・書評
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オランダ商館の江戸参府に付き従ったドイツ人医師・ケンペルの伝記。西洋人から見た綱吉期の日本の情勢は、僕らが考えるそれとかなり異なっており、なかなか新鮮でした。将軍とのコミュニケーションという点では形式的な朝鮮通信使と比べてみると、興味深いものがありました。
しかし、一方でケンペルという人がイマイチ信用出来なく、また、その記録も歪曲されているものが多く、情報の信頼性という点では少し弱いかなぁという感じがしました。 -
697夜
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