knzsdaichiさんの感想
2011年7月25日
これを読むと「あ、やっぱり森っていいなぁ」と思う人が多いんじゃないかと思う。 とはいえ歴史的に見ても、森と共存しようとした都市は森と共に必ず終焉を迎えていることを見ると、楽観視ばかりもしていられない。本書の事例のような、森林大国フィンランドのエスポーやハリメンナも人が増えすぎれば森は衰弱する。 しかしその実現の一端を垣間見れるという意味では、本書のような理想郷を追求する価値はあるように思う。
1954年、兵庫県生まれ。姫路大学特任教授、国土資源総研所長。九州大学卒業後、農水省入省。農水省中部森林管理局長、東京財団上席研究員、青森大学教授を経て現職。博士(農学)。専門は辺境社会学。著書に『領土消失』(角川新書、共著)、『日本はすでに侵略されている』(新潮新書)、『日本、買います』(新潮社)ほか。 「2023年 『サイレント国土買収 再エネ礼賛の罠』 で使われていた紹介文から引用しています。」