物語英国の王室: おとぎ話とギリシア悲劇の間 (中公新書 1341)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121013415

作品紹介・あらすじ

英国民の信頼と敬愛の対象であり、社会そのものと深く結びついた英国の王室の未来が、いま論議の的となっている。英国民の四割が、五十年後には王室は存在しないだろうと答えているのだ。その理由の多くは、皇太子のスキャンダルにまみれた離婚と、それによる国王としての資格への疑問にある。滞英十五年に及ぶ筆者が、自らの見聞を含め、英国王室の果している役割、その権力、そして悲劇を生んだ王族たちの素顔を生き生きと綴る。

感想・レビュー・書評

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  • 英国王室の役割や権力、王族の知られざる生活や素顔などが書かれた本。

    エリザベス女王や英国王室の王女の方々は日本でもよく知られていますが、本書ではエディンバラ公(フィリップ殿下)とチャールズ皇太子を中心に英国王室の人間関係が書かれています。

    大きな問題を抱え続ける英国王室。本書を読むと、現代の英国王室が抱える問題の本質がよくわかります。

    親の教育方針と子供の性質が合わないとき、家族にとっていずれ大きな不幸を招く危険性がある。これは洋の東西・立場に関係なく共通することなんだなと、本書を読んで強く感じました。

  • 著者は滞英暦15年半のジャーナリスト。内容は、エリザベス女王のルーティンから始まり彼女の王位継承前後─結婚、そこから夫フィリップ殿下の生い立ち、チャールズ皇太子の生い立ち─ダイアナ妃との結婚とその破綻まで。現在の英国王室の中心メンバー個々人のこれまでを綴った内容となっている。(ダイアナ妃が無くなる前の1997年に出版されたものなので、記述はその時点までのもの。)
    英国王室全体についてはあまりわからないものの、女王一家と各個人の人物像はだいたい掴める。巻末にウィリアム征服王から現女王エリザベス2世までの英国王室系図と、フィリップ殿下につながる欧州王家・貴族の系図つき。

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