現代絵画入門―二十世紀美術をどう読み解くか (中公新書 1458)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121014580

作品紹介・あらすじ

現代絵画はむずかしいと言われる。なぜか。ひとえに、絵が外界を忠実に写すことをやめ、画家の欲望に従って絵画自体の要求に応えていくようになったからである。変貌を続ける現代の絵画も、その仕組みを知れば豊かに語りかけてくる。画家の欲望とは、絵画の要求とは何か。本書は、マティス、カンディンスキーらを経て、ロスコ、キーファーに至る多彩な作品をたどりつつ、四つの視点から絵画の根幹を解き明かそうとする試みである。

感想・レビュー・書評

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  • 『201210 美術強化月間』

    現代美術は難しい。
    哲学の世界を突き進みすぎて、「これにはこういう意味があるんですよ」と言われたところで「そうだったのか」と思うことはあっても「好きだ」とはならない。もはやなぜ鑑賞してるのかわからなくなる。

    本書の内容も、どれだけ理解できたのかわからない。

  • 言葉がわからなければ小説を理解出来ないように、絵画を理解するためにもその言語を知らなければならない。この書籍はそういった言語の一部を見せてくれる。

  • 地元の図書館で読む。神奈川県立近代美術館は子供のころから知っていました。僕とは無縁のところと思っていました。何の根拠もありません。この本を読んで、その直観は間違いではないことがわかりました。

  • [ 内容 ]
    現代絵画はむずかしいと言われる。
    なぜか。
    ひとえに、絵が外界を忠実に写すことをやめ、画家の欲望に従って絵画自体の要求に応えていくようになったからである。
    変貌を続ける現代の絵画も、その仕組みを知れば豊かに語りかけてくる。
    画家の欲望とは、絵画の要求とは何か。
    本書は、マティス、カンディンスキーらを経て、ロスコ、キーファーに至る多彩な作品をたどりつつ、四つの視点から絵画の根幹を解き明かそうとする試みである。

    [ 目次 ]
    第1章 絵の変身―絵画の自立(ドラクロワとモンドリアンの落差;絵自身の登場 ほか)
    第2章 場としての美術―絵画の向こう(「地」から「場」へ;絵画の向こう ほか)
    第3章 イメージの崩壊と再生―リアリズムの変容(歪められる人間像;都市の生理―キルヒナー ほか)
    第4章 モダニズム絵画の論理(モダニズムの射程;絵画のモダニズム ほか)

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著者プロフィール

1948年、横浜市に生まれる。東京大学文学部美学芸術学科卒業。1977年から神奈川県立近代美術館に勤務し、2004年から2011年まで同館館長、2011年から2021年まで国立国際美術館館長を勤める。現在、社団法人全国美術館会議事務局長。主な展覧会企画に、「火と炎の絵画」展、「テオドール・ジェリコー」展、「視覚の魔術」展、「自然と人生」展、「ミケル・バルセロ」展など多数。主な著書には、『絵画の身振り』(昭森社、1990年、第二回倫雅美術奨励賞/ブリュッケ、2018年)、『風の絵』(スカイドア、1994年)、『現代絵画入門』(中央公論社、1999年)、『描かれた歴史』(ブリュッケ、2005年)、『風景画考 Ⅰ〜Ⅲ』(ブリュッケ、2016年、第67回芸術選奨文部科学大臣賞)、『絵画逍遥』(水声社、2020年)などがある。

「2022年 『現代美術の誕生と変容』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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