アジア政治を見る眼: 開発独裁から市民社会へ (中公新書 1582)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121015822

作品紹介・あらすじ

二〇世紀後半のアジア諸国の政治を眺めると、七〇年代に始まる開発独裁の時代と、民主化運動の爆発や民主的政権交替が起こった八〇、九〇年代との対照が際立つ。なぜ、アジアに開発独裁政権が生まれ、その多くが八〇年代後半以降に終焉を迎えたのか。「市民」はどのような役割を果たしてきたのか。韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、シンガポールの政治と社会の構造的変容を概観し、アジア政治の今後を展望する。

感想・レビュー・書評

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  • この本は韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、シンガポールの5つのアジア国家について書かれている。

    この5カ国に共通するのが「国家統合」→「開発独裁」→「民主化運動」というバックグラウンドである。

    アジアを先見しようとするならば、この5カ国の背景は頭に入れておくべき。

    内容も充実しており非常にいい本だと思う。

  • 開発主義国家は、植民地支配を脱却して政治的、経済的自立を目指す東アジア諸国にとり、政治体制、経済政策、社会管理が一体になったトータルな国家体制であった。

  • [ 内容 ]
    二〇世紀後半のアジア諸国の政治を眺めると、七〇年代に始まる開発独裁の時代と、民主化運動の爆発や民主的政権交替が起こった八〇、九〇年代との対照が際立つ。
    なぜ、アジアに開発独裁政権が生まれ、その多くが八〇年代後半以降に終焉を迎えたのか。
    「市民」はどのような役割を果たしてきたのか。
    韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、シンガポールの政治と社会の構造的変容を概観し、アジア政治の今後を展望する。

    [ 目次 ]
    序章 現代アジア政治への視点
    第1章 韓国―軍事独裁から民主化へ
    第2章 台湾―国民党一党独裁から政権交替へ
    第3章 インドネシア―スハルト開発主義国家の崩壊
    第4章 マレーシア―揺れるマハティールの開発主義国家
    第5章 シンガポール―開発主義国家維持の懸命な努力
    第6章 開発主義国家をめぐる問題
    第7章 市民社会をめぐる問題
    終章 現代アジア政治の行方

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    [ 参考となる書評 ]

  • 第3章「インドネシア スハルト開発主義国家の崩壊」

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著者プロフィール

元アジア経済研究所地域研究第一部主任研究員
元拓殖大学国際学部教授

「2023年 『現代アジアの「民主主義」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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