本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121016492
作品紹介・あらすじ
霞ヶ関は皇居、丸の内とあわせて独特の美しい景観を誇る、世界に例をみない中央官庁街である。近代国家の象徴として官庁街建設に夢をかけた政治家や、さまざまな工夫と試行錯誤を繰り返した有名無名の建築家・技術者、異国に活躍の場を求めた明治期の「御雇外国人」など、彼らの織りなす人間模様を描きつつ、今も時代の変化を映し続ける霞ヶ関を、個性的な近代建築の来歴で描き出す。写真多数収録。
感想・レビュー・書評
-
明治期、井上馨は条約改正のため諸外国に日本を一流国と認識させるべく、壮麗な官庁街の建設を計画する。しかし膨大な費用や条約改正行き詰まりによる井上辞職により、海軍省、司法省、裁判所などを除き計画は大幅縮小。改めて霞ヶ関に官庁が集中するのは関東大震災後だった。
明治維新直後の旧武家屋敷の土地の扱いや再編は結構いい加減で、そんな中で新都市建設に携わった人たちの苦労を思う。また戦時中、国会議事堂の前庭や各大臣官邸の敷地で薩摩芋を作っていたというのが面白かった。農相官邸では芋苗が間に合わず大豆やひえ、そばだったそうだが。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全4件中 1 - 4件を表示