問題解決のための「社会技術」: 分野を超えた知の協働 (中公新書 1740)

著者 :
  • 中央公論新社
2.94
  • (0)
  • (5)
  • (25)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 130
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121017406

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • これと似たような分野を大学院時代に専攻していたので、説明不足と思える部分は少なくなかった。

    もう少し解説が詳しいとよかったが、新書ならば仕方がない。

  • お世話になっている堀井先生の著書。

    +
    問題とは、内包する要素、ステークホルダーの分量に応じてその難度は飛躍的に上昇する。
    あらゆる立場の人間、組織の存在する社会において、もはや全員の幸福の追求は不可能である、が、最大多数の幸福を目指すべく、問題を「構造化」「可視化」し俯瞰的に問題を把握することにより分野を超えた知識を総動員して、社会システムとして解決にあたることが必要である。

    実質的には、堀井先生の授業内容・WSと内容は重複しているため読みやすいものであった。
    プロセスのモデル化設計の評価における実践的価値の追及や問題の解決策自身により創出されるであろう新たな社会変化の把握とそれを見通した上での方策の立案の方法論がこと細かく提示されている点やケーススタディとして様々な例示がされている点は堀井先生らしくとても丁寧なものであり、理解しやすい文章構成となっている。

    -
    ただ、リスクの特性と有効な対策の関係やその普遍的な解決策の提案の箇所は、ねぶっちしたリスク分析手法のテストを想起させ、少しいやな気分に陥った。
    あと前提知識が備わったもとであったため読みやすくはあったが、一般に読むには少し導入からの飛躍が著しく補完すべき要素があったと思われる。

    ------
    ヒューリスティック
    メンタルモデル
    アナロジー推論
    創造的認知
    アルゴリズム
    PCMサイクル
    設計科学
    要求機能の達成
    因果的予測能力

  • 学際的な学問としての社会技術の紹介

  • 理系の先生が書いた本だからか、具体的に挙げられている事例が分かりにくい気が。
    問題解決のきっかけをつかむのには役立ちそうな一冊。

  •  総論的にはそうなんですけど各論において具体的事例をもとに検証作業をして欲しいものです

全18件中 11 - 18件を表示

著者プロフィール

i.school エグゼクティブ・ディレクター/一般社団法人 日本社会イノベーションセンター代表理事、東京大学名誉教授。1980年東京大学工学部土木工学科卒業、ノースウェスタン大学大学院修士課程・博士課程修了、1996 年より東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻教授。専門は社会技術論、イノベーション教育論。2009年よりイノベーション教育プログラム、i.school をエグゼクティブ・ディレクターとして運営し、新しい製品、サービス、ビジネスモデル、社会システムなどのアイディアを生み出すことのできる人材を育成。社会技術の研究に基づき東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会(政府事故調)社会システム等検証チーム長を務める。2016 年に一般社団法人日本社会イノベーションセンターを設立。政府、企業とi.school の学生・修了生が協働して社会イノベーションを推進する活動を通じて、実践的な教育機会を提供することを目指している。

「2021年 『イノベーションを生むワークショップの教科書 i.school流アイディア創出法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

堀井秀之の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×