- Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121018311
作品紹介・あらすじ
「匠」と「区」は同じ部首なの?「法」にはなぜサンズイがついている?とても口に出せない、ある行為を形にした部首とは?漢字を知るうえで部首の知識は欠かせないが、部首は全部で二百種類以上もある。「サンズイ」や「手ヘン」など有名なものから「音ヘン」「鼎」など知られざる部首まで、52の部首について、その成り立ちやその部に属する漢字のエピソードなどを披露。楽しい部首ワールド第2弾。
感想・レビュー・書評
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『部首のはなし』(中公新書)の続編です。今回も、50の部首が取り上げられ、それらにまつわるさまざまな薀蓄が披瀝されています。
身近な漢字が取り上げられていますが、これまで知らなかった話が満載で、楽しんで読みました。 -
前の本でもそうだったけれど、常用漢字、当用漢字のしてしまった罪悪についてつくづく腹が立つ。まったくもって罪の大きな漢字の改悪だったのだ。
白川静の本を読むたびに思うことを改めて思った。
それにしても常用漢字の規定により、公用文では動植物はカタカナ表記にすることとなっているというのには驚いた。役所というところではそんなことになっていたのか。やはりこの国は相当前から駄目な方向に向かって走っていたんだな、と思う。そして何も改善されていない。 -
前著と同様に部首ごとの漢字の成り立ちを易しく説明された本。取り上げている部首は当然のように前著よりもマニアックなものが多い。
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(1)を読まなくてはならない!
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漢字は部首や部品に分解しておぼえると覚えやすいものだということをこの本の1が出たときに書いたが、2は1よりもいっそう文章が読みやすい。ひとつひとつの部首によくこれだけいろんなエピソードをくっつけられるものだ。著者の蓄積に感心する。漢字は確かに現在、もとのカタチから大きくずれてはいるが、単なる記号とはいえない。戦後の漢字改革は字体を減らすことに一生懸命になるあまり、示へんは衣へんと紛らわしいし、「戻」「為」等、字源との関係を絶ってしまった字が増えたことは残念なことであった。また、部首といいながらまったく関係のない字も入っていたり、ほとんどその部首に属す字がないとか、現在の漢和辞典が引く人の便宜のため、本来の部首と違う分類をしているというのも考えさせられた。一つ読んだらその話をだれかに吹聴したくなるような本である。