遺伝子・脳・言語: サイエンス・カフェの愉しみ (中公新書 1887)
- 中央公論新社 (2007年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121018878
作品紹介・あらすじ
「サイエンス・カフェ」は、一般の人々が科学者と一緒に、日常的な言葉で考える貴重な機会だ。参加しながら、いつのまにか科学的に考える習慣が身についていたら素晴らしい。遺伝子研究の堀田氏と、脳研究の酒田氏を構師に催された「カフェ」を再現する本書は、市民と科学者の刺激的な交流の記録である。現代科学のビッグ・トピックである、遺伝子・脳・言語の最新研究をはじめ、興味尽きない身近な話題が続々と登場する。
感想・レビュー・書評
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「サイエンス・カフェ」とは、一般の参加者がカフェなどの公共の場で科学者と語らう催しです。科学と聞くと、ハードルを感じる方もいるかもしれませんが、日常的な言語で語られることで身近に感じられ、興味もかき立てられます。
本書は遺伝子研究と脳研究を専門とする研究者を招いて開催された「カフェ」の記録です。遺伝子や脳研究の分野にとどまらず、幅広いトピックについて取り上げられており、知的好奇心をくすぐる1冊ではないか、と思います。
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「わかる」についての説明も詳細。哲学的な課題に、多様なアプローチが示される。対談形式で、わかりやすくなっているところがいいかも。
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「サイエンス・カフェ」形式で行われたイベントをまとめたもの.生物,情報,教育,哲学等,たくさんの話題が膨らむ内容が興味深い.
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これは副題がなかったら全然中身が分からないです。三つの言葉を並べた書名と言うと『ゲーデル、エッシャー、バッハ - あるいは不思議の環』が思い当たります。こっちはむしろサブタイがよくわからない。さて、堀田さんは医学部から遺伝子の研究者になり、モーガンの流れを引くシーモア・ベンザーの下で研究。酒井さんは物理学科から言語と脳科学の研究者になり、MITではノーム・チョムスキーの元にもいたそうです。この2人を囲んだサイエンスカフェを活字にしたものが、この本というわけです。酒井さんは、他にも色々書いてるだけあって、話が面白い。堀田さんのは自分の思い出話という感じになってしまいがち。聞きに来てる人のばらけ具合がそんなでも無いので、サイエンスカフェとしてはずるい気もしますが、それでもいろんな方向に話が飛んで面白かったです。特に、第3回と第4回の「手話の脳科学」と「双生児の脳科学」が面白かった。自分達でサイエンスカフェみたいのをやるときのお手本にしたいです。・手話については、全然知らないんですよね。テレビの手話通訳が実は中途半端だとか。そういえば今月の『月刊言語』の特集は、「手話学の現在」だったけっか。・一卵性双生児ばかり集めた学校があると言うのは予備校で聞いたことがあったけど、本当にあるんだなあ。
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理系の学部ないので言語絡みの本しかなかったorz
なので知りたかったことと微妙にズレているのですが、子守唄に「ら行」が多いとか、一卵性双生児の類似性とか面白かったです。
ハエの実験とか懐かしいです。 -
「サイエンス・カフェ」は、一般の人々が科学者と一緒に、日常的な言葉で考える貴重な機会だ。参加しながら、いつのまにか科学的に考える習慣が身についていたら素晴らしい。遺伝子研究の堀田氏と、脳研究の酒井氏を講師に催された「カフェ」を再現する本書は、市民と科学者の刺激的な交流の記録である。現代科学のビッグ・トピックである、遺伝子・脳・言語の最新研究をはじめ、興味尽きない身近な話題が続々と登場する。
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この中で、天才とはものを捨てる能力が高い人の事をいう
と事があって。
確かに、自分にとって必要なものかどうかを瞬時に判断できる脳って
天才だとほれぼれしてしまいました。
ほかの必要でないものをずっとひきずっているよりも、
自分が何を欲しているか、楽しいかがわかっているって、
最高だと思ってしまう。