物語 ポーランドの歴史 - 東欧の「大国」の苦難と再生 (中公新書)
- 中央公論新社 (2017年7月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121024459
感想・レビュー・書評
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日本では、国境の策定という作業はめったには起きないのである。しかして、大陸の国にとっては、よくあることなのである。
歴史のイベントを負いながら、国境線の変更を追うのはちょっとむずかしいと思ってしまう。
日本では、地方という単位は、単なる地理上の区分であるが、大陸にある国は、国境策定の歴史、民族の歴史を反映しているものである。
ポーランドの歴史は、
ポーランド王国の黎明期時代
ポーランド・リトアニア連合王国時代
ポーランド3分割の時代
両世界大戦の時代
第二次世界大戦後の世界
にわけられる。
数度の蜂起の鎮圧、シベリア抑留、ナチスのポーランド侵攻、アウシュビッツ、そして、ソ連軍のカティンの森の将校3000人殺害
ポーランドも他の東欧の国々と同様、近年、ロシア(ソ連)とドイツ(プロシア・オーストリア)との脅かされた歴史なのである。
ポーランドは、芸術にも、科学にも憧憬の深い地である。
ショパン、ワイダ、スタニスワフ・レム
コペルニクス、キュリー夫人
政治的にも、ワレサや、ローマ教皇 ヨハネパウロ2世 を生んでいる。
目次は、以下です。
序章 王国の黎明期
第1章 中世の大国
第2章 王政の終焉と国家消滅
第3章 列強の支配と祖国解放運動
第4章 両大戦間期
第5章 ナチス・ドイツの侵攻と大戦勃発
第6章 ソ連による解放と大戦終結
第7章 社会主義政権時代
第8章 民主化運動と東欧改革
終章 ポーランドはどこに向かうのか
あとがき
主要参考文献
ポーランド略年表詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
物語 ポーランドの歴史 - 東欧の「大国」の苦難と再生。渡辺克義先生の著書。第二次世界大戦が始まったのはナチス・ドイツがポーランドに侵攻したことが直接のきっかけ。中世には隆盛を極めていて、歴史的にも重要なポーランド。でもポーランドの歴史について詳しく語れる日本人は多くないと思います。ポーランドの歴史を一から学べる良書。
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2019年がポーランドと日本の国交樹立100周年であったということを知り、この本を読んでみた。
凄絶な歴史を刻んだポーランド。
結果としてヨーロッパ諸国としては珍しく「敗北の美学」という文化がある。日本と共通した文化でもあり、親日家も多いとのこと。