- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121024497
感想・レビュー・書評
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医師かつ経済学者の立場から、バランスよく日本の医療体制の課題および参考になる海外の取り組みを紹介する一冊。日本の医療制度の課題を把握するのに有益な一冊。
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配置場所:2F新書書架
請求記号:498.1||Ma 46
資料ID:C0038354 -
日本の公的保険は世界水準で見ても優れている。
ただそこで思考停止していれば、これからの社会変動に対応することは決して出来ない。
端的にいえば、提供されるサービスに対しての応益負担がされていないのであろう(負担が少ないという点で)。
果たして延命医療にどれだけお金をかけるのか、終末期医療にどれだけのお金をかけるのか。
無論供給する側にも対応が必要で(電子カルテによるビックデータ収集とか)
高齢者医療も踏まえて、それなりの自己負担を求めなければ医療制度そのものが崩壊すると思う。 -
前著作から読んでみたい。
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日本の国民皆保険制度は患者に「安く」「質がよく」「よいアクセス」を提供してきたが、これは米国等にはない制度。高齢化、医療技術進歩により、日本の国民医療費は毎年約一兆円程度増加しており、財政危機を抱える日本にとって医療費の高額化は大きな問題。国が医療費をコントロール出来る日本では国による制約により国民皆保険の維持は可能であるが形骸化する。日本人は医療費のコスト意識が低い。救急車の有料化、大病院の外来受診制限とかかりつけ医の制度化。そして終末期医療のあり方を考え直す必要がある。
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医療費の増加で危機に瀕する医療保険財政。技術面にとどまらない医療サービス全般のイノベーションにより、医療崩壊を防ぐ方策を提言
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マルサスの「人口論」で予想された危機が、農業技術などのイノベーションにより回避されたことをモデルに、医療における高齢化や医療費増大といった危機を、イノベーションによって乗り越える、というのが本書の趣旨である。
要は質・コスト・アクセスすべてを現行制度のもとで維持することは不可能なので、どれを重視していくか、そのために患者や医療者サイドでどんな行動ができるか、ということを論じている。小手先の政策や技術でとりあえず延命するのではなく、判断材料を提示、もしくは各々が調べた上で、国民全体として医療に何を求めるか?について合意形成をしていく必要性を感じた。
Mayo Clinicには学生の頃に研修に行ったこともあり、その頃のことも思い出しつつ読めました。 -
東2法経図・開架 B1/5/2449/K
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498.13||Ma