酒は人の上に人を造らず (中公新書 2472)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 123
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121024725

作品紹介・あらすじ

各地を巡る旅の日々を送り、ときにほろ酔い、ときに酩酊しつつ、出会った人々と酒縁を結ぶ。月刊『中央公論』連載エッセイを書籍化。

感想・レビュー・書評

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  • 言わずと知れた、我尊敬し愛してやまない吉田類さんの1冊である。例の誰もが知る人気TV番組は毎度楽しみに拝見しているが、本を読んだのは初めての経験。

    俳人であるので、当たり前と言えば極めて当たり前ではあるが、非常に文章がお上手である。それに加え、エッセイ毎に全く読者を飽きさせない展開。そして、吉田類という人間性が次から次に明らかになっていく面白さがある。

    失敗談等、笑わずには先に進めない。可愛らしさ、愛嬌も感じられる。

    酒は縁ですね。自分もこんな飲み方をし、こんな人生を送ってみたいものだ、とマジマジと考えさせられる1冊である。

    でも、、、知識と造詣の深さは、彼と比してまだまだ自分には不足していることも痛切に実感する。そんな本でした。

    久しぶりに、リラックスして楽しく読みました。

  • タイトルに惹かれて。

    全国での「酒縁」をテーマに書かれていて、
    その時を想像できてとても読み応えがあった!

    恥ずかしながら吉田さんを知らなかったのですが
    文章の読みやすさ、テンポも良くて
    おススメです。

    お酒の知識が書いてるわけではなくて
    あくまでも人とお酒。
    お酒の場で出会った人とのストーリー。

    お話の引き出しの多さに教養深い方なんだなと。

  • よく見る番組の「酒場放浪記」の吉田類さんの酒紀行エッセイ。高知は私も三年程住んでいたので高知の酒場「葉牡丹」などが紹介されており懐かしかったー。

  • 居酒屋立ち飲みや愛好家のアイドル、吉田類さん。TVで見る姿はお調子者で上品なおじさんですが文章にはインテリジェンスが迸っております。酒以外の要素が沢山盛り込まれていますが、実は僕は酒場の話だけ読みたかったりするのです。でもこれは本の出来というよりも僕の素養の問題であります。吉田さんは酒場放浪記でいいや。

  • 酒場詩人として活躍する著者のエッセイ集。これだけ飲み歩いたら、さぞ体には悪いだろうなと思ったら、実は山歩きが趣味で、飲んだ翌朝は里山を歩いていらっしゃるそうです。若いころにはかなりのアウトドア活動もされていたみたいですね。酒場もいいけど、山歩き、俳句、そしてアウトドアでの一杯をテーマにしたようなエッセイも多く読んでみたいです。

  • テレビに出ていて、居酒屋に入り、お客から話しを聞く番組だった。羽鳥慎一モーニングショーの玉川徹は癒やされると言っていた。

  • 酒と酒場と山にまつわるエッセイ集。
    軽い読後感。

  • 各地を巡る旅の日々を送り、ときにほろ酔い、ときに酩酊しつつ、出会った人々と酒縁を結ぶ。月刊『中央公論』連載エッセイを書籍化。

  • 20180430読了
    2018年発行。酒場を訪ねては居合わせた常連客と乾杯し酒と肴をつまんでみるみるうちに酔っぱらっていく様子が愉快な方。テレビで暖簾をくぐる前に酔っぱらって見えるときはすでに二軒目なのだそう。途中でろれつが回らなくなりかけてるときもあるし。高知の酒飲みってすごい、と思う。フランスやスペインでの酒場話も混ざっていておもしろかった。

  • 「吉田類の酒場放浪記」を度々見るため、本も読んでみようと購入。
    シーナとはまた違った雰囲気のエッセイに、一緒にお酒を酌み交わしている気分になる。吉田類さんは酒神様の世界に、度々足を踏み入れているように思えた。

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著者プロフィール

吉田 類(よしだ・るい)
1949年、高知県生まれ。 画家として主にパリを拠点に活動後、イラストレーターに転身。
90年代からは酒場探訪や旅に関する執筆を始め、BS放送『吉田類の酒場放浪記』で多くのファンを得る。著書に『酒場詩人の美学』など。

「2021年 『つげ忠男コレクション 吉田類と読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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