日本鉄道史 昭和戦後・平成篇-国鉄の誕生からJR7社体制へ (中公新書 2530)
- 中央公論新社 (2019年2月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121025302
作品紹介・あらすじ
「日本の復興は、鉄道が中心となってやらなければならない」(1945年8月15日、堀木鉄道総局長官)。進駐軍専用列車の運行、続発する事故などの混乱のなか、独立採算制の企業体・日本国有鉄道は誕生した。ビジネス特急「こだま」、東海道新幹線、通勤5方面作戦など近代化に努めるが、過大な投資等により赤字が膨らみ、分割民営化により40年の歴史を閉じた。その後のJR30年も含め、鉄道から見た日本現代史を描く。
感想・レビュー・書評
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日本に鉄道が到来してから現代までの通史。
3冊目のコチラは戦後からJR化を追いかけている。
通史と言っても主眼は経営のことであり、かつ民鉄のことはわずかにしか触れられていない。
膨大な史実の中から何を通史で取り上げるか判断は難しいが、テーマ別に書くか、または編年的に書くか、どちらかに寄せた方が良かったのではないかと思えた。
ざっくりにしては長いし、詳細かと言われればそうでもない。という感じです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
軽い鉄ちゃんにはピッタリの内容でした。
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「時刻表昭和史」参照
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前2作未読のままこちらから読んでみた。戦後から現在に至る鉄道史の概説としてコンパクトにまとまっている。表やグラフの説明もあって当時の経営環境も分かりやすい。
戦後復興期から苦難に喘いでいた国鉄の歴史も概略がわかる。民営化に至るまでの労使関係にはあまり触れられていないのは少しもの足りないが、それは別の書籍でカバーかな。 -
日本の鉄道の歴史が、3分冊のボリュームで一通り確認できるこのシリーズは読み応えがある。ただ、個人的に最も知りたかった分割民営化があまり記述されていなかったのは残念。逆に、分割民営化に至る一連の政府の動きはそれなりに記述されていたのは良かった。
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第1章 敗戦直後の鉄道
第2章 日本国有鉄道の成立
第3章 高度経済成長期の鉄道
第4章 高速鉄道時代の幕開け
第5章 暮らしのなかの鉄道
第6章 国鉄の解体
第7章 JR体制下の鉄道
著者:老川慶喜(1950-、埼玉県、経済学) -
戦後は、都内でもほとんどの鉄道路線が単線だった劣悪な輸送状態から始まった。
軌道が満足に整備できず、頻発する大事故。
大量解雇と国鉄三大事件。
東海道新幹線開業の華々しい鉄道復活と、その裏で累積する赤字。
そしてJRへ。
日本の鉄道史がだいたいわかるダイジェスト。 -
東2法経図・6F開架:B1/5/2530/K