アジア近現代史-「世界史の誕生」以後の800年 (中公新書 2538)
- 中央公論新社 (2019年4月19日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121025388
感想・レビュー・書評
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モンゴル帝国以降の800年を主に、その前も入れれば2300年ほどの東・東南・南アジア史を新書一冊にするとの試みだが、個別の記述は高校教科書か一般報道レベルなので読みやすい。細部記述が甘い箇所もあるが(たとえば、日本政府は「中村屋のボース」を国外追放にした、との記述があるが、実際には命令を出しただけで、同年中に撤回もされている)。
本書のキーワードはアジアの内部勢力(自律)と外部勢力(他律)の相克と協同、その結果としての変容。特に植民地時代の欧州と戦後の米という外部勢力の到来がアジア変容の原動力だった、としている。ただし、内部勢力がもたらした変容の例として、モンゴル帝国や「大東亜共栄圏」の日本を挙げてもいる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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