正倉院のしごと-宝物を守り伝える舞台裏 (中公新書 2744)
- 中央公論新社 (2023年3月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121027443
作品紹介・あらすじ
奈良時代、光明皇后が聖武天皇の遺品を東大寺大仏に献納したことに始まる正倉院宝物。落雷や台風、源平合戦や戦国時代の兵火、織田信長やGHQなど時の権力者による開扉要求といった数多くの危機を乗り越えてきた。古墳など土中から出土したのではなく、人々の手で保管されてきた伝世品は世界的にも珍しい。千三百年にわたり宝物を守り伝えてきた正倉院の営みを、保存・修理・調査・模造・公開に分けて紹介する。
感想・レビュー・書評
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【請求記号:709 ニ】
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9割以上は国産品。建物は740年代創建、現在に続いている。
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模造品の作成によって当時の技術や空気感に迫る意義を説く点が印象に残った。注ぎ込まれた技巧や材質へのアプローチこそ、次へ繋げる仕事に通じ、細心の注意を払う伝来の宝物の保護と両輪と言えそう。
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京都府立大学附属図書館OPAC↓
https://opacs.pref.kyoto.lg.jp/opac/volume/1262925?locate=ja&target=l -
第1章 正倉院とは/第2章 正倉院をまもるー保存/第3章 宝物をなおすー修理/第4章 宝物をしらべるー調査/第5章 宝物をつくるー模造/第6章 宝物をいかすー公開
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正倉院の宝物の管理や公開などのことがいろいろわかった