教養としての建築入門-見方、作り方、活かし方 (中公新書 2764)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 376
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121027641

作品紹介・あらすじ

名建築の意匠に感動し、上質な旅館で心を癒す。格別な建築とそう
でない建築は何が違うのか? 建築の見方と作り方を知れば、生活
は快適になり、楽しみが増す。だが、学問・産業として発展してき
た建築の世界は複雑だ。本書は、歴史をたどり、「観賞」「設計」「社会」という三つのアプローチで、基礎から建築を堪能する入門書である。建築を志す学生、なりわいにする企業人、見て楽しみたい読者にとっても、よき導き手になる。

感想・レビュー・書評

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  • 絵には2タイプある。線描を重視するフィレンツェ派と、色を重視するベネチア派。が面白い。義務教育を思い出すと、版画は前者、アボリジニアートなどのドット絵/油絵は後者かな?と思った。

  • ただ建築を愛でることが好きな人にオススメの本
    古代から現代社会まで移りゆくニーズ・流行りに合わせた建築の歴史と奥深さが面白い
    ファッションや音楽、料理といった別視点から建築を見てみるのも良かった

  • 非常に読みやすい本でした。
    各章、各節の冒頭と終わりにまとめのような文章があって、スムーズに読み進むことができました。
    用、強、美、が建築の3原理ということです。
    少し、建築をわかった気になりました。

  • 建築とは何か、建築家とは何を重視するのか。そんな問いの一助になる入門編。
    入門とあるけどそれなりに難しかったり。

    「用・強・美」と呼ばれる建築の三原理の説明から始まり、具体的な建物や歴史を振り返りながら説明してくれる良書。
    何かを建てる時に「何のために用いるのか」「どのように強くなくてはならないのか」「どうすれば美しくなるのか」を考えなきゃならない、というのは素人でもわかるんだけど、そこから一歩出て「建築を通して何を/どのように伝えるか」とまで考えているんだな。ある意味、大衆に最も寄り添った芸術…という言い方もできるかもしれない。
    例えばガラス張りの建物は、そのオーナーの(透明性という)意思表示に使われたり。技術が発想を可能にし、発想が意思を見える形に作り上げるわけだ。

    『一級建築士矩子の設計思考』が面白かったので興味が湧いて買ってみたけど当たりだったね。

  • 自律と他律、スペクタクルと身体性、形と色、ホワイトとグレー、建築をめぐる議論が明快な図式で紹介されていく。たいへんにおもしろい。
    建築入門書にはなかなかなかった新しい切り口で、これなら読めるしわかるという読者は多くいることだろう。
    それでもなお、とりつく島がないと感じる読者もあるだろう。本書の切り開く地平に、もっともっといろんな建築入門があるべきだと思われた。

  • 大学図書館の感想多すぎ!

    確かに大学の一般教養のテキストの様な内容だし、実際のテキスト程堅苦しくもないので、二十歳前後の建築に興味を持った人で、建築業界で働きたい人、一生の趣味としたい人にとって格好の入門書になると思う。

    くまざわ書店阿倍野店にて購入。

  • 本当に何の知識もなくても楽しく読める。新書すごい。

    『輝く都市』とか処分してしまったけど書い直してちゃんと読みたい。

    読んだらちょっとお散歩が楽しくなりそうな本。都会なら尚更かな。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/791298

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著者プロフィール

坂牛卓
1959年東京生まれ。博士(工学)。1985年UCLA大学院修了。1986年東京工業大学大学院修了。1998年よりO.F.D.A.associatesを主宰。日建設計、信州大学工学部教授を経て、現職。主な作品に「長野県信用組合本社ビル」、「するが幼稚園」、「リーテム東京工場」、「松ノ木のあるギャラリー」(インターナショナル・アーキテクチャー・アウォード2015年)、「運動と風景」(SD賞2017年)。著書『建築の規則』(ナカニシヤ出版、2008)、『建築の条件』(LIXIL出版、2017)、『建築の設計力』(彰国社、2020)、『会社を辞めて建築家になった』(フリックスタジオ、2023)。

「2023年 『教養としての建築入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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