竹内政明の編集手帳 第1集: 読売新聞コラム (中公新書ラクレ 45)
- 中央公論新社 (2002年4月1日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121500458
作品紹介・あらすじ
米同時テロ、狂牛病、戦後最悪の様相を呈した経済…。濃密な時代を縦横に切り取り、やわらかい語りの名文に収めた竹内「編集手帳」。起筆から2001年掲載ぶんの119本を全収録。
感想・レビュー・書評
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被爆樹の「声」
エノキは木管楽器に不向きとされている。加工しにくく、音もよく出ないためだが、そのエノキは違っていた。八個のコカリナすべてが劣らぬ美しい音色を発した。
被爆樹の悲しみや痛み、苦しみ、生きる希望などが長い星霜を重ねて、エノキの「声」になったのだろうか。可憐で哀切な調べを聴きながら、ふとそんな思いに誘われた。人の嘆きの吐息が鎮魂歌の詩になり、歌になったように。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者とは、「名文どろぼう」で出会うことができたが、読売新聞のコラムニストであること、そのコラムをまとめたものが中公新書ラクレから出版されていることを知り、読欲が騒ぎだした。著者には申し訳ないが、古書店を訪れる際に、編集手帳シリーズを探すことが常となり、ようやく第一集に巡り会えた。巻末に時事日誌なんてものがあったんですね。何故なくなってしまったのだろうか。
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読売新聞に連載されたコラム集。2001年7月から年末まで分で、主に9・11に関することが中心に書かれている。
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