不動産は値下がりする!: 「見極める目」が求められる時代 (中公新書ラクレ 252)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121502520

感想・レビュー・書評

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  • 著者、江副浩正さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始

    江副 浩正(えぞえ ひろまさ、1936年(昭和11年)6月12日 - 2013年(平成25年)2月8日)は、株式会社リクルートの創業者として知られる日本の実業家。東京大学が生んだ最大のベンチャー起業家と評されるが、「リクルート事件」の贈賄側人物としても知られる。また奨学金財団として江副育英会を創設し理事長を務めた。

    ---引用終了


    ここに出てきた、リクルート事件は、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始

    リクルート事件(リクルートじけん)とは、1988年(昭和63年)6月18日に発覚した日本の汚職事件である。

    ---引用終了


    そして、本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    「失われた10年」は再び繰り返されるのか。その将来像のなかで、私たちがいま、知っておくべきことを1冊にまとめた、現代人必読の書。不動産に関する知識も、網羅的に紹介されている。

    ---引用終了


    2007年に書かれた本作で、「失われた10年」と出てくる。
    2024年になり、「失われた30年」と言われるのも、肯ける。

    また、2007年には、『緊急版 年収120万円時代-生き抜くための知恵と工夫』(著者・森永卓郎)という本が刊行されており、当時が停滞した時代だったことが偲ばれる。

    そして、2024年2月22日は、歴史的な日になり、日経平均株価が、最高値を更新。
    「失われた30年」という停滞期の終わりの日と期待されている。

  • タイトルの通り、今後、不動産が値下がりすることに対して警鐘を鳴らす一冊。
    ただ、残念ながら伝えたいことが散漫な気がした。東京の開発状況について1章分の紙幅が費やされていたり、いきなり自身の経験談が語られたりと、論理展開が左右に逸れている印象を持った。個人的には「なぜ不動産価格が値下がりするのか」「J-REITの問題点や今後の見通し」などに焦点を当て、深堀りして欲しかったが、前述のとおり、枝葉の情報が盛り込まれ過ぎており、肝心の幹の部分が細くなっているように思う。また、問題提起はあったものの、サブタイトルにある「見極める目」をどのように身に付けるかは十分に触れられておらず、放り投げられ感もあった。
    著者が伝えたかったと思われる点を自分なりの解釈として以下に記す。
     ・東京の一極集中により、地方を中心に地価は下落する。東京においても地域によっては地価が下落する。
     ・人口減少社会に突入した今なお、新築マンションは増床傾向にある。しかし、晩婚化や少子化に伴い、近い将来、分譲住宅の需要が続くとは思えない。
     ・日銀の金利引上げ政策により、住宅ローンの金利の上昇や審査基準の厳格化が予想されることで、分譲マンションの売れ行き不振が予想される。
     ・不動産ファンドやREITのブームにより地価が上昇したが、金利の上昇に伴い。ファンド価格の下落、投資家利回りの低下、配当ゼロといったことが起こりうる。
    ちなみに、著者はリクルート事件の贈賄側として逮捕された江副浩正。Wikipediaによれば、東京大学が生んだ最大のベンチャー起業家と評されているようだ。

  • リクルートの創業者である江副浩正氏による主に都市部の不動産に関するエッセイ。

    大都市部の不動産の今がわかる。わかりやすく説明されているので勉強にはなるが、私にはそれを活かす場はないだろう。そう思ったときから流し読みになってしまった…。

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  • なんだか話がコロコロ変わって非常に読みづらかったです。内容も題名とは関係のないことがダラダラと書かれている感じ。唯一、J-REITの仕組み部分だけが興味をもって読めました。

  • はじめに、で筆者がふれているように、雑誌みたく興味のあるところだけ拾い読みすればよさそうな内容。読み通すのはキツかった。ってか、最後50ページくらいはとうとう断念したけど。東京の具体的な地名とかビルとか、そこに住んでないから分からんし、まあそのへんが週刊誌的とは思ったけど、流し読みして終わり、みたいな感じでした。結局、テーマと直接関係のある論旨はどこに書かれているの?って感じだったし。イマイチ。

  • 合掌。前、通勤電車でこの本読んでて熱中し過ぎて、普通に一駅乗り過ごした。

  • リクルート創設者江副浩正氏の著作。事件の頃は高校生ぐらいで、何ていう悪者かと思っていたけど、今落ち着いて考えてみると、一代でリクルートを巨大グループに成長させたベンチャーの先駆けであり、有能な人材を輩出し続けるリクルートという企業文化の体現者ということになるのだろう。
    現在上昇している不動産価格について、現状や近い将来の予測も交えて全体的には値下がりするだろうというのが主張。
    理由として
    1.容積率の緩和などで高層ビルが増えて、床面積は増えている。
    2.少子化による大学の廃校や統合、国立大学の民営化によりキャンパス用地が住宅に変わる。
    3.工業用地も製造業の空洞化により、今後は別用途で使われることになっていく。
    が挙げられている。
    これらによる効果は確かに高いと思われる。

    ただ最後に筆者は東京は魅力的な街で集積はさらに進むと思われるとしている。
    結論としては東京の中心地は土地の価格は変わらないかまだ上がる、ただ通勤圏も含む郊外の価格は下がりそうということだった。

    結論としてはごく一般的なような気がする。

  • かのリクルートの江副氏による不動産論。これから不動産価格は下落し、金利は上昇するという論を展開していますが、どうも話が横道に逸れがちで、展開がまとまっていない印象を受けました。結論的に同意する点も少なくないものの、説明の説得力が全般的に弱いかな?とはいっても、法改正や開発で不動産の供給は際限なく創出される話をはじめとしてさすが不動産に関する知識は豊富ですし、バブル期の思い出話や裏話は面白かったので、マクロな分析というよりミクロな知識のインプットに役立つ一冊とはいえるかも。

  • この本が上梓された時期は今よりも少し前なのでデータに関しては若干古いことがありますが、本質的なことを考えるには有効な一冊だと思います。特に不動産投資されている方に読んでもらいたいと思っています。

    僕はちょっと前まで不動産関係の仕事をしていたということと、いろいろな意味で有名な江副浩正さんの本ということで手にとって読んでみました。彼ははもともと株取引の相場のほうで有名だというイメージがあったのですが、

    彼が代表を務めていた頃から不動産会社もグループ企業に持っていただけあって、不動産のほうにも一家言あるということがこの本を読んでよく判りました。特に自分が読んで面白かったのは金利とローンに関する箇所で、金利が上昇すれば地価が下落する

    と言うところはなるほどなぁと思いましたね。後、この本が出版された時期が2007年の7月あたりだという事情もあって、このあと私たちに降りかかった未曾有の経済恐慌については言及されていないものの、国債の先物が投機筋に売り浴びせられたらとんでもないことになるだろうという箇所は、

    これからも起こりうることなので、ここだけは読んでいて寒気がしましたね。僕ももう一度、不動産についての勉強をやり直してみよう。

    この本を読んで、そう思いました。

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