名銀行家列伝 - 日本経済を支えた〝公器〟の系譜 (中公新書ラクレ 438)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121504388

作品紹介・あらすじ

マネーという血流が滞れば、企業は死に、国家も死ぬ。間違いなく銀行は"公器"である。かつて、そうした社会的役割に矜持を持ち、日本経済を支えていた銀行家たちがいた。縁の下の力持ちであることをもってよしとした彼らの生きざまに触れ、金融のあるべき姿を再検証してみたい。

感想・レビュー・書評

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  • 語り部となっている有名バンカーについての紹介を纏めたもの。新書でコンパクト。
    著者の北康利氏は富士銀行→みずほ証券→退職後作家活動。

    感想。
    まあ。自分が情報不足の部分なので、うまくまとめてくれてて助かる。

    備忘録。
    ・「銀行」の由来。「銀」の「店(=中国語で「行」と書)」。
    ・渋沢栄一
    第一国立銀行(後の第一銀行)の創業者。日本で最初の株式会社形態(合本)をつくる。
    ・安田善次郎
    公債を担保として公金を集め成功、公金の富士と呼ばれる。「善事は小なりとも必ず行い、悪事は小なりとも必ず禁ずる」。
    ・中上川彦次郎
    福沢諭吉の甥。三井銀行中興の祖。東本願寺からの回収、王子製紙の再生とかで不良債権処理を進める。
    ・池田成彬(せいひん)
    中上川彦次郎の甥。危機管理の人。ドル買い事件。
    ・小林中(開銀)
    富国生命→東急(→後に解体)→開銀初代総裁。帝人事件。
    ・中山泰平(興銀)
    鞍馬天狗。公取委と交渉し、新日鐵誕生に尽力。
    ・磯田一郎
    向こう傷を恐れるな。住友銀行を収益トップ都市銀行にする。ラガーマン。マツダの再建、安宅の伊藤忠合併、マッキンゼー活用、イトマン事件。
    ・松沢卓二(富士)
    ドライな理論家。

    三菱や東京銀行は記載なし。知りたいんだけど。

    そんなとこ。

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著者プロフィール

昭和35年12月24日愛知県名古屋市生まれ。東京大学法学部卒業後、富士銀行入行。資産証券化の専門家として富士証券投資戦略部長、みずほ証券財務開発部長等を歴任。平成20年6月末でみずほ証券退職。本格的に作家活動に入る。
著書に『白洲次郎 占領を背負った男』(第14回山本七平賞受賞)、『福沢諭吉 国を支えて国を頼らず』『吉田茂 ポピュリズムに背を向けて』『佐治敬三と開高健 最強のふたり』(以上、講談社)、『陰徳を積む―銀行王・安田善次郎伝』(新潮社)、『松下幸之助 経営の神様とよばれた男』(PHP研究所)、『西郷隆盛 命もいらず名もいらず』(WAC)、『胆斗の人 太田垣士郎―黒四(クロヨン)で龍になった男』(文藝春秋)、『乃公出でずんば 渋沢栄一伝』(KADOKAWA)、『本多静六―若者よ、人生に投資せよ』(実業之日本社)などがある。

「2022年 『稲盛和夫伝 利他の心を永久に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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