国際機関で見た - 「世界のエリート」の正体 (中公新書ラクレ 502)
- 中央公論新社 (2014年7月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121505026
作品紹介・あらすじ
理想に燃える人材か、矛盾だらけの「ひ弱な貴族」か-著者は4つもの主要国際機関で17年間にわたり活躍した稀有な日本人。広報担当事務次長として潘基文国連事務総長を支えた体験などをもとに、グローバル人材の表と裏の顔を明かし、国際社会で闘うノウハウを伝授する。
感想・レビュー・書評
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まあまあかな、よく知らないことが多かった
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国際機関で働く事を、経験者が語ることは稀有。高校生の子供に読ませたが、海外での仕事をしている自分に共感できる内容だった。
参考図書の紹介も良い。 -
驚くようなことではないが、知らないことがいろいろ書いてある。「まぁそうなんだろうな」という感じ。筆者はとにかく、国際機関にもっと日本人を増やしたいという気持ちが強いわけで、そのために様々な角度から国際機関の仕事と人事について、できるだけ率直に実状を語ろうとしている。個人的な感想としては、こういう仕事は必要だし、それに多くの日本人が関わっていくことは必要なのだろうけれど、あまりやりたくなるような仕事ではないな、というか、あまり足を踏み入れたくない世界だな、と思った。こういう世界がおもしろいと思える人には、よい本だと思う。
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筆者の視点で描かれた国際機関でのキャリアアップの仕方。キャリア本というとインタビュー記事をまとめた形式が多いが、本書は日経新聞でいう「私の履歴書」に近いテイストであり、主観に基づく展開がなされている。
主観的といえど筆者の国際機関におけるキャリアは相当なものであり、参考になった。 -
国際公務員の給与・年金等の待遇、ポスト獲得方法、多々みられる職員の意識・行動レベルの低さ、などリアルな内容がカバーされている。いずこもやはり・・・の部分はあれど、志のある有能な人々には国際機関に飛び込み、競り合いで勝ち進み、志を果たしてもらいたい。日本人エリートにはスピーチ下手が多く、なぜかそれが許されているのが不思議でしようがない。スピーチ力は、主張し共感を得る必要があるエリート達には必須の能力だろうのに。
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このような職業が存在するということ自体,小中学生時分に知りえない.Globalに働くための10ヶ条は我々研究者にも当て嵌まる.常に,メタ認知をしてみることが大事である.