国際機関で見た - 「世界のエリート」の正体 (中公新書ラクレ 502)

著者 :
  • 中央公論新社
3.29
  • (1)
  • (5)
  • (10)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 85
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121505026

作品紹介・あらすじ

理想に燃える人材か、矛盾だらけの「ひ弱な貴族」か-著者は4つもの主要国際機関で17年間にわたり活躍した稀有な日本人。広報担当事務次長として潘基文国連事務総長を支えた体験などをもとに、グローバル人材の表と裏の顔を明かし、国際社会で闘うノウハウを伝授する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 臨機応変、柔軟な対応力、ストレス下でも粘り強く回答を導ける思考力、長期的な戦略構築能力など、重要なコミュニケーション能力や問題解決能力について、述べられていて、有益であった。それらは経験と訓練の積み重ねでないと身につかないと思う。

  • まあまあかな、よく知らないことが多かった

  • 国際機関で働く事を、経験者が語ることは稀有。高校生の子供に読ませたが、海外での仕事をしている自分に共感できる内容だった。
    参考図書の紹介も良い。

  • 驚くようなことではないが、知らないことがいろいろ書いてある。「まぁそうなんだろうな」という感じ。筆者はとにかく、国際機関にもっと日本人を増やしたいという気持ちが強いわけで、そのために様々な角度から国際機関の仕事と人事について、できるだけ率直に実状を語ろうとしている。個人的な感想としては、こういう仕事は必要だし、それに多くの日本人が関わっていくことは必要なのだろうけれど、あまりやりたくなるような仕事ではないな、というか、あまり足を踏み入れたくない世界だな、と思った。こういう世界がおもしろいと思える人には、よい本だと思う。

  • 筆者の視点で描かれた国際機関でのキャリアアップの仕方。キャリア本というとインタビュー記事をまとめた形式が多いが、本書は日経新聞でいう「私の履歴書」に近いテイストであり、主観に基づく展開がなされている。
    主観的といえど筆者の国際機関におけるキャリアは相当なものであり、参考になった。

  • 国際公務員の給与・年金等の待遇、ポスト獲得方法、多々みられる職員の意識・行動レベルの低さ、などリアルな内容がカバーされている。いずこもやはり・・・の部分はあれど、志のある有能な人々には国際機関に飛び込み、競り合いで勝ち進み、志を果たしてもらいたい。日本人エリートにはスピーチ下手が多く、なぜかそれが許されているのが不思議でしようがない。スピーチ力は、主張し共感を得る必要があるエリート達には必須の能力だろうのに。

  • このような職業が存在するということ自体,小中学生時分に知りえない.Globalに働くための10ヶ条は我々研究者にも当て嵌まる.常に,メタ認知をしてみることが大事である.

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1948年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒。71年、外務省入省。世界保健機関事務局、国連日本政府代表部大使等を歴任。2007年、国連事務次長(広報担当)。現在、(財)フォーリン・プレスセンター理事長。

「2015年 『世界のエリートは人前で話す力をどう身につけるか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

赤阪清隆の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×