あ゛-教科書が教えない日本語 (中公新書ラクレ 772)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 214
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121507723

作品紹介・あらすじ

「あ゛」「ま゛」といったマンガやネットに溢れる「ありえない日本語」。現代は感情を的確に表現するうえで、発音と表記の間にズレが生じており、それを埋め合わせるべく今日もどこかで前衛的な表現が生まれている。それは「五十音図」が誕生した平安時代さながらの状況であり、一〇〇〇年に一度の転換期なのかもしれない。本書は、古代の万葉仮名、「いろは歌」、江戸~明治の文学、学校の国語教育、現代のマンガにいたるまで史実にもとづいて日本語の進化の謎に迫る。この歴史の旅を通じて、「お」と「を」、「は」と「わ」、「じ」と「ぢ」の違いなど、日本語理解が深まる一冊。学校が教えてくれない「あいうえお」の世界へようこそ!

感想・レビュー・書評

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  • ルイ・ヴィトンの「ヴィ」、「仲間がいる゙よ!!!! 」の「る゙」今こそ新・五十音表記を作るべき納得の理由 「あ゙」「い゙」「え゙」「な゙」「や゙」「を゙」「ん゙」もありだ | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
    https://president.jp/articles/-/64546?page=1

    あ゛ -山口謠司 著|中公新書ラクレ|中央公論新社
    https://www.chuko.co.jp/laclef/2022/09/150772.html

  • 「何のために仕事をするのか」の答えは、「自分で何か新しいこと、新しい視点を発見して、それを人にうまく伝えること」

    「国語」は、「不条理の世界」を、どう生き抜くかという「方法」を学ぶための「科目」

    言葉は道具
    言葉は武器

    プディパラのプピティォ

  • あ゛のような言葉が生まれた経緯を国語教育や日本語の歴史から解き明かす本です。濁点や半濁点に関する考察を中心にさまざまなトピックが取り上げられています。国語本はあまり読むことがないのですがこれは面白かった。

  • 3

  • まだ途中なんで読み終われば評価は変わるかも。
    今のところ、タイトルから期待する「読みたい話」が、希薄。割と長めに、もしかして無関係?みたいな内容があって、最後に少し見出しの話があるようなないようなって感じ。

    ちょっと難しいなというのが今のところの感想。

    興味深いことが多く書かれているが、当初は、軽めに読める雑学本、を期待してたから面食らってもいる。

    文化や歴史や政治的なことについても、深めに突っ込んで書いてあるので、おもしろいけど、チョットしんどい。

  • <目次>
    はじめに 1000年に一度の改革期
    第1章  あ″い"う"え"お″の誕生
    第2章  学校が教えない「あいうえお」の秘密
    第3章  国語の授業は謎だらけ
    第4章  濁音の不思議
    第5章  五十音図の功罪~忘れられた「いろは歌」のこと

    <内容>
    マンガで書かれる「あ゛」や「き゜え″~」」の表記。そこには通常の「あ」や「きえ~」では表現できない感情が込められている。そこからスタートして、「五十音図」の由来や歴史(つまり、五十音図を使わないといけなくなったわけ=方言では戦争時に話が通じない…)などを解いていく。納得の話だ。ただ第3章で、高校の国語の指導要領が変わった話が差し込まれたのは、ちょっと本題とずれた気がする。また4章以降で「五十音図」と発音とか、いろいろと面白い話が続く。日本語の歴史(特に発音の話とか)がとても役に立つ。

  • ふむ

  • 難しい〜!!
    「言葉」も「歴史」も好きだけど読むのに時間かかった。
    でも
    「言葉は生きていく上での武器」
    というのには激しく同感。

    「言葉は道具」「言葉は武器」
    本当にそう思う。
    難しいからといってスルーせずに、ちゃんと知りたい。そして次世代の人たちにも知ってほしい。

  • 眉唾本。明確に間違った情報も含まれているのであまり鵜呑みにしない方がいいです。

  • 内容はおそらく面白いと思われるが、非常に文章が読みにくい。接続詞が少なく、かつ、唐突に論の途中に関係のないエピソードが挿入されているため、論理展開を追いにくい。また、そのような中で、しっかりと研究に裏付けられた意見と、筆者の感想レベルの意見が並列に記述されているため、読み進めていて違和感を感じてしまう。その結果、話が頭にあまり入ってこない。テーマが面白いだけに残念

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著者プロフィール

1963年、長崎県佐世保市生まれ。大東文化大学文学部中国文学科教授。中国山東大学客員教授。博士(中国学)。大東文化大学文学部卒業後、同大学院、フランス国立高等研究院人文科学研究所大学院に学ぶ。ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを経て、現職。専門は、文献学、書誌学、日本語史など。著書に『心とカラダを整える おとなのための1分音読』(自由国民社)『文豪の凄い語彙力』(さくら舎)ほか多数。

「2020年 『語感力事典 日常会話からネーミングまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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