随想録 (中公クラシックス J 42)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121601216

作品紹介・あらすじ

近代日本が産んだ最高の財政家の回顧。自由主義者の深い思索と広い知見が多くの示唆を与える。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館にて借りた本。

    素晴らしい本。髙橋是清さすがだと感心。

    「自重心を持つべし、自分の力で道を開くことが今の若者には大切。」
    「日々8割の力で行なうべし、そうでないと大事な時に10割以上の力を出せないから。」
    「人生の目的をお金を稼ぐことにするな、大事なのは、品性を高め、そして子孫の品性をも高めること。」
    「三十にして立つ」


    彼の言葉通り、まず精神を高めることに集中したい。

    明治、大正、昭和と生きた髙橋是清だが、現代にも通ずる考えを持たれた方であった。

  • 座右の書。
    全てが金言ですが特に「人生の妙味」は最重要。
    「なぜ金を儲けるのか。」の項は誰しもが胸に刻んでおくべきです。

  • メモ #km_memo
    ・「多くの青年は、兎角筋肉労働を厭ふて、成るべく楽な骨の折れない仕事のみを選り好みし、気に入らない仕事でも与へらるると、それを等閑に附する傾向のあるのは嘆ずべきである。」

    約90年も前の本ではあるが、内容は、今の政治・経済・世相に通じるものが多い。結局、人間のやっていることは繰り返しが多いということか。

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著者プロフィール

嘉永七(一八五四)年、幕府御用絵師の子として江戸に生まれ、仙台藩足軽高橋家の養子となる。藩の留学生として渡米して苦学。文部省、農商務省を経て、日本銀行に入り、横浜正金銀行を経て、日銀副総裁に就任。日露戦争外債募集に成功した。日銀総裁に昇任後、山本権兵衛内閣の蔵相となり立憲政友会に入党した。大正一〇(一九二一)年、首相・政友会総裁に就任。都合七度蔵相を務める。金融恐慌ではモラトリアムを実施、恐慌を沈静させた。また世界大恐慌では、金輸出再禁止、国債の大量発行など積極財政による景気刺激策を推進した。昭和一一(一九三六)年の二・二六事件で暗殺された。

「2018年 『随想録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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