ツァラトゥストラ (中公文庫 D 2)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (601ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122000100

感想・レビュー・書評

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  • 2016.4.25
    長い。が、その思想はすごいと思う。欲望について考えることの多い私にとっては、とても身近というか。彼は神を、道徳を、人間の生の意志=欲望を否定する禁欲的な在り方を否定した。欲望を抑えて、天上の徳に憧れ、それで生きてると言えるのかと。神を信じる、また造ったのは、生きることの苦しみからであり、苦しみの原因は欲望である。確かに欲望を抑えれば苦しみはなくなるだろう、しかし、同時に生きているという実感もなくなる。そんな人生がなんだというのだ。もっとも生きるものはもっとも大きな欲望を持つものだ。しかしその欲望は苦悩の源泉でもある。しかしそれでも、上に伸びるほどに根を闇に伸ばせ、そう彼は言う。偉人と狂人は欲望の大きさ、理性や道徳で欲望を殺さず、という点においては同じであり、ただその欲望の充し方が違ったのである。犯罪者が人に害悪を与える代わりに、偉人は世に貢献したのだ。我々が学ぶべきは、また教えるべきは、欲望を殺す意味での道徳ではない、欲望を活かす、自らの生のため、他者の生のために、そういう方法である。今回長くて断念したのはやはり古典で長く読みにくいことと、私の目的は知ることではなく考えることであり、そのためには古典のエッセンスが知れればいいからである。ということでニーチェのツゥラトゥストラ、及び彼の思想は別の解説書から学ぼうと思う。

  • 教育系をめざすために読んだ。

  • NHKのテレビテキスト『100分de名著ツァラトゥストラ』を読んでからは少し理解が深まりましたが、何の知識も無くいきなり読むとゲーテの『ファウスト』と同様私にはまだ理解が・・・そのうち理解できるまでに成長したらまた読み返してみたいと思います。

  • いろいろな翻訳が出ているけれど、一冊本だし訳文も比較的読みやすいし、註も詳しいしで、これにしました。思想書というより一種の叙事詩みたい。

  • ホメロス、ダンテ、ゲーテに連なる詩人ニーチェ像。

  • 読んでるとき夢に出てきたなあ

著者プロフィール

フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(Friedrich Wilhelm Nietzsche)
1844年10月15日 - 1900年8月25日
ドイツの哲学者、古典文献学者。近代がはらむ問題を一新に受け止め、古代以来の哲学との対決に挑み、実存主義の先駆者、生の哲学の哲学者として知られる。その思想は20世紀に続く様々な思想に衝撃と影響を与えた。
代表作に『悲劇の誕生』『道徳の系譜』『ツァラトゥストラはこう言った』『善悪の彼岸』など。

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