- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122001855
感想・レビュー・書評
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歴史的事件を妻たちの証言によってあぶりだす。
インタビューも相当大変だった様子。
これによって事件の奥行きが広がってくる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昭和の激動が始まった一つの事件が「二・二六事件」。
遺された青年将校らの妻たちは、
その後、どのように生きたのか・・・。
去年、『鎮魂「二・二六」』を読んだんだけど、
何故、彼らが二・二六事件を起こしたのかが
いまいちよく見えなかったから、と思って
今回は『妻たちの二・二六事件』は読んだのです。
でもね、青年将校らは妻たちには
ほとんど何も知らせずに決起したから、
彼女たちも、結局わたしと一緒。
何もわからず仕舞いだったのです・・・。
ただ、あまりにも彼女たちがあわれ。
決起することがわかっていながら、何故、直前に結婚するの?
「俺を忘れて、再婚してくれ」とは言わないの?
遺された後、どうして新しい人生を送っちゃいけないの?
食い扶持もなく、子どもを抱えてどうすればいいの?
死刑になった反逆者に対する世間の反感を受けて、
貞節な未亡人像を求められた彼女たちが
一身に批判を受けなくてはいけないの?
あまりにも身勝手で見通しが甘すぎる、
青年将校たちに怒りを覚えるばかり。
でも、これが戦前の昭和だったのかしら・・・。
やっぱり謎のままです。
ちなみに、青年将校側の事件関係者の一部からは、
澤地久枝は「デタラメ」と批判も受けたことがあるそうですが。。。 -
パラ見済み。
ちょっとしか読んでないのに泣ける。