妻たちの二・二六事件 (中公文庫 M 9)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122001855

感想・レビュー・書評

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  • 歴史的事件を妻たちの証言によってあぶりだす。
    インタビューも相当大変だった様子。
    これによって事件の奥行きが広がってくる。

  • 昭和の激動が始まった一つの事件が「二・二六事件」。
    遺された青年将校らの妻たちは、
    その後、どのように生きたのか・・・。


    去年、『鎮魂「二・二六」』を読んだんだけど、
    何故、彼らが二・二六事件を起こしたのかが
    いまいちよく見えなかったから、と思って
    今回は『妻たちの二・二六事件』は読んだのです。

    でもね、青年将校らは妻たちには
    ほとんど何も知らせずに決起したから、
    彼女たちも、結局わたしと一緒。
    何もわからず仕舞いだったのです・・・。

    ただ、あまりにも彼女たちがあわれ。
    決起することがわかっていながら、何故、直前に結婚するの?
    「俺を忘れて、再婚してくれ」とは言わないの?
    遺された後、どうして新しい人生を送っちゃいけないの?
    食い扶持もなく、子どもを抱えてどうすればいいの?
    死刑になった反逆者に対する世間の反感を受けて、
    貞節な未亡人像を求められた彼女たちが
    一身に批判を受けなくてはいけないの?

    あまりにも身勝手で見通しが甘すぎる、
    青年将校たちに怒りを覚えるばかり。
    でも、これが戦前の昭和だったのかしら・・・。
    やっぱり謎のままです。

    ちなみに、青年将校側の事件関係者の一部からは、
    澤地久枝は「デタラメ」と批判も受けたことがあるそうですが。。。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4122001854
    ── 沢地 久枝《妻たちの二・二六事件 19750210-19871120 中公文庫》

    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=19360704
     定型文 ~ 妻を恋うる手紙 ~
     
    (20091204)

  • パラ見済み。
    ちょっとしか読んでないのに泣ける。

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著者プロフィール

澤地久枝(さわち・ひさえ):1930年、東京生まれ。その後、家族と共に満洲に渡る。ノンフィクション作家。1949年中央公論社に入社。在社中に早稲田大学第二文学部を卒業。著書に『妻たちの二・二六事件』『火はわが胸中にあり』『14歳〈フォーティーン〉』『昭和とわたし』など多数。『滄海よ眠れ』『記録ミッドウェー海戦』でミッドウェー海戦を克明に跡づけるとともに、日米の戦死者を掘り起こした功績により菊池寛賞受賞。2008年朝日賞受賞。

「2023年 『記録 ミッドウェー海戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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