世界の歴史 (11) 新大陸と太平洋 (中公文庫)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122002081

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  • ピルグリム・ファーザーズが印象強いゆえに、本国からアメリカ大陸に移った人々の動機というのは、政治的・宗教的自由によるものだと思いがちである。ただ、それは必ずしも主要な理由ではない。単に一発儲けるために西回りで航海に出ようという人々もたくさんいたのだ。いずれにせよ、新しいものを求めて権力に抑圧されることのない国(州)を作ってしまうアメリカ人のスケールの大きさに驚かされる。独立後、南部の奴隷制度は国の発展を妨げているという見方が強くなる。南北戦争の意義は、奴隷の解放および合州国から合衆国への変貌にある。とはいえ、奴隷の解放によって独立農民を生み出すことはできず、人種の問題として尾を引くことになる。アメリカは世界最強国としての道を歩んでいくが、太平洋への進出にあたり、その原則は通商上の機会均等と領土保全にあった。

  • (1993.12.08読了)(1979.11.18購入)
    *解説目録より*
    開拓者精神に富んだ移住者はヨーロッパにみられない若々しい文明を生み出す。植民地時代から第一次大戦に至るアメリカ大陸の歴史をいきいきと描く。

    ☆世界の歴史・中央公論社(既読)
    「世界の歴史(3) 中世ヨーロッパ」堀米庸三著、中公文庫、1974.12.10
    「世界の歴史(4) 唐とインド」塚本善隆著、中公文庫、1974.12.10
    「世界の歴史(5) 西域とイスラム」岩村忍著、中公文庫、1975.01.10
    「世界の歴史(6) 宋と元」宮崎市定著、中公文庫、1975.01.10
    「世界の歴史(7) 近代への序曲」松田智雄著、中公文庫、1975.02.10
    「世界の歴史(8) 絶対君主と人民」大野真弓著、中公文庫、1975.02.10
    「世界の歴史(9) 最後の東洋的社会」田村実造著、中公文庫、1975.03.10
    「世界の歴史(10) フランス革命とナポレオン」桑原武夫著、中公文庫、1975.03.10

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