世界の歴史 (12) ブルジョワの世紀 (中公文庫)

制作 : 井上 幸治 
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (515ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122002098

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  • ナポレオンがかき回したヨーロッパを、フランス革命以前の状態に戻すこと。これがウイーン会議の目的だった。そこには、会議をリードするオーストリア・プロイセン・ロシアの地主貴族たちが既得権を守り続ける、旧社会の秩序を維持するという目論みがある。当然、中小民族の独立は抑えられた。19世紀前半は、そうしたウィーン体制の動揺と崩壊の時期である。
    1848年の革命はウィーン体制を崩壊へと導いた。この後、ヨーロッパ世界はブルジョワ階級と労働者階級の対立へと向かっていく。また、産業革命を経た列強は市場を求めてアジア・アフリカへ赴くようになる。
    ベルギーにしろ、ギリシアにしろ、ポーランドにしろ、ハンガリーにしろ、ドイツ・イタリアにせよ、独立・統合を叫ぶ国々から優れた芸術家が生まれてきたということをしみじみと感じさせられる一冊。

  • (1994.01.01読了)(1993.12.03購入)
    *解説目録より*
    産業革命にともなう資本主義の進展はブルジョワの黄金時代をもたらし、社会に構造的な変化をひきおこす。革命と反革命に揺れる十九世紀ヨーロッパ史。

    ☆世界の歴史・中央公論社(既読)
    「世界の歴史(4) 唐とインド」塚本善隆著、中公文庫、1974.12.10
    「世界の歴史(5) 西域とイスラム」岩村忍著、中公文庫、1975.01.10
    「世界の歴史(6) 宋と元」宮崎市定著、中公文庫、1975.01.10
    「世界の歴史(7) 近代への序曲」松田智雄著、中公文庫、1975.02.10
    「世界の歴史(8) 絶対君主と人民」大野真弓著、中公文庫、1975.02.10
    「世界の歴史(9) 最後の東洋的社会」田村実造著、中公文庫、1975.03.10
    「世界の歴史(10) フランス革命とナポレオン」桑原武夫著、中公文庫、1975.03.10
    「世界の歴史(11) 新大陸と太平洋」中屋健一著、中公文庫、1975.04.10

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