世界の歴史 (16) 現代―人類の岐路 (中公文庫)

制作 : 松本 重治 
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (531ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122002296

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  • 第二次世界大戦後にめざましい復興を遂げたソ連は、アメリカの挑戦国となる。47年、アメリカが反共政策としてマーシャル・プランを打ち出すと、ソ連は情報交換機関としてコミンフォルムの設立を決議する。ここに、2つの陣営ができあがった。
    朝鮮戦争やインドシナ戦争による南北分割は「悲運な冷戦の落し子」であった。とはいえ、インドシナ戦争の休戦によって世界のどこにも戦争がない状態が生まれ、世界的に緊張緩和の機運が高まった。それは55年のジュネーブ4巨頭会談でピークを迎えたが、それもつかの間のことだった。スエズ運河の国有化、スプートニク1号の打ち上げ、アルジェリアの独立運動、コンゴ動乱、ベルリンの壁の建設など、世界のあちこちで紛争が起こった。
    世界の歴史は暗い面が多い一方、明るい面も少なくない。それは、正気の考え方・実践運動が既成指導者の病理的な考え方を圧倒したからである。曇りのち晴れの将来を迎えるためにも、世界中の若い世代が個人的な生活を楽しむだけでなく、自国のこと、世界のことを考えるまでに成長しなければならないと筆者は言う。そして、責任の地位にあるエライ人々を非難するだけでは許されないという厳しい言葉を投げかけている。

  • (1994.05.08読了)(1994.04.12購入)
    *解説目録より*
    第二次大戦後、米ソ巨大国の冷戦構造の中で新しい民族運動がアジア・アフリカ諸国をおおい、核兵器と宇宙開発の進展が人類に未知の難題を投げかける。

    ☆世界の歴史・中央公論社(既読)
    「世界の歴史(1) 古代文明の発見」貝塚茂樹著、中公文庫、1974.11.10
    「世界の歴史(2) ギリシアとローマ」村川堅太郎著、中公文庫、1974.11.10
    「世界の歴史(3) 中世ヨーロッパ」堀米庸三著、中公文庫、1974.12.10
    「世界の歴史(4) 唐とインド」塚本善隆著、中公文庫、1974.12.10
    「世界の歴史(5) 西域とイスラム」岩村忍著、中公文庫、1975.01.10
    「世界の歴史(6) 宋と元」宮崎市定著、中公文庫、1975.01.10
    「世界の歴史(7) 近代への序曲」松田智雄著、中公文庫、1975.02.10
    「世界の歴史(8) 絶対君主と人民」大野真弓著、中公文庫、1975.02.10
    「世界の歴史(9) 最後の東洋的社会」田村実造著、中公文庫、1975.03.10
    「世界の歴史(10) フランス革命とナポレオン」桑原武夫著、中公文庫、1975.03.10
    「世界の歴史(11) 新大陸と太平洋」中屋健一著、中公文庫、1975.04.10
    「世界の歴史(12) ブルジョワの世紀」井上幸治著、中公文庫、1975.04.10
    「世界の歴史(13) 帝国主義の時代」中山治一著、中公文庫、1975.05.10
    「世界の歴史(14) 第一次大戦後の世界」江口朴郎著、中公文庫、1975.05.10
    「世界の歴史(15) ファシズムと第二次大戦」村瀬興雄著、中公文庫、1975.06.10

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