- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122012592
感想・レビュー・書評
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ドイツ生まれ.ロシア正教の洗礼で、エカチェリーナに.
ロシア社会に接するためロシア語、ロシア正教を学び、ベヴォールテールやモンテスキューら啓蒙思想家の哲学を身につける.
夫を帝位から追い落とすが、その正当性は2点.
1)ロシア正教を異端から守る.
2)強い「カクカクたる」ロシア.
上巻は帝室入り、ビョートロ大帝との結婚と結婚生活、クーデター、政権揺籃期を書く.
このあと貴族への政策提示、改革が下巻のストーリー展開か.
貴族を相手に、女帝が政権を維持した要素.啓蒙思想家としてのカリスマ性か.
一部、貴族をして支持と理解の必然化をうかがわせる点が、示されている.地方役人の適正配置が必要なときに、元老院議員は「いくつ地域政府があるか」下問に答えられなかった一場面.
なにやら、徳川吉宗をおもいおこさせたが、女帝の啓蒙思想ばかりではなく、「あるときは懐柔しあるときは断固たる態度をとる」「寛大でもあるが警戒もおろそかにせぬ二重の方式」(269p)を、カリスマ性の裏付けと理解しておきたい.
本書を読みに、一定の既存知識が必要か.
記載構造が緻密で、文脈を追い続けることと理解度には、いささかの乖離を生じやすい.
その溝を、接続するには既成の理解がないと、なかなか取り付けない.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
4122012597 321p 1985・10・10
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エルミタージュの本当の主。ロシアという国は未だに彼女の前の時代から今に至るまで変わらない所があるのかもとも感じられる。