- Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122015081
作品紹介・あらすじ
「小柄、貧弱、蒼白な顔、大きな黒い目、痩せこけた頬、こめかみから肩まで垂れ下がる俗にいう犬の耳という長い髪。彼はブルーの上衣を着、淡褐色のフロックコートを着用していた。要するに、イタリア遠征軍の指揮を執り始めた頃のブオナパルテは、誰からも好意ある目で見られていなかった。」ナポレオン軍の一擲弾兵として各戦場を転戦し、指揮官としてのナポレオンの真実の姿を克明に日誌に綴った男の、希有の歴史証言。
感想・レビュー・書評
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「ナポレオン戦線従軍記」
この本、なかなかおもしろかった。
ナポレオンがどこで戦ったのか、
よく知らなかったので、
勉強したいと手に取った。
イタリア、エジプト、オーストリア、ドイツ、ポーランド、スペイン
まあ、よく戦ったものだ。
ナポレオンの時代の100年後
ドイツが似たようなエリアで戦争
フランスもドイツも敗退
プーチンもどうなることやら。
しかし、歩兵とはよく云ったもので、
この従軍記を書いた軍人は
ひたすら、歩く。
フランス、エジプト間は
船ですけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ビジネス実務法務検定の勉強をすべきなのに、土日をかけてついつい読んでしまった。
やはり、実体験に基づく歴史ものはおもしろい。
本書は、フランス革命下、一義勇兵がナポレオン軍の一員として、イタリア、エジプト、ドイツ、ロシア、スペインで戦った記録。
果敢に敵地に飛び込み、なんども殺されそうな危機を乗り越え、何度も重傷を追い、当時不治の病とされたペストや破傷風にかかっても生き残り、確実に昇進していった著者の強運には驚くばかりだ。
また、当時の貴族に生まれたわけでもないルシヨン氏がこれほど詳細で、生き生きとした記録を書いたということは、最もおろどくべきことだ。
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私は~この立派な連隊長を模範として努力を重ねた。
今にして思えば、~私は大佐の長所を認識していながら、十分に仕えてその体験から滲み出る教えを深く吸収していなかった気がしてならない。