告白―竹宮惠子SF短篇集 (1) (中公文庫―コミック版)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122027060

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  • 初期のSF短編集、竹宮作品らしく大胆さと繊細さが背中合わせの少年達。そのバランスが狂ったときの、心が崩れゆく様すら美しいと思ってしまう。
    本作の収録作品はシュールでつかみどころのない作風のものが多いが、中でも秀逸なのは「夜は沈黙のとき」「告白」「西暦2763年の童話」。
    SFとしては、80年代以降に発表される作品の方がストーリー的にも練られていて好きなのだけど、70年代竹宮惠子キャラクターの危うさ、壊れやすさが、本当に魅力的だなと読むほどに思う。

  • ※再購入&再読

  • 「ガラスの迷路」「扉はひらくいくたびも」「真夏の夜の夢」「夜は沈黙のとき」「告白」「MIRAGE」「西暦2763年の童話」巻末エッセイ:永井豪

  • 『MIRAGE』がすごくいい。 退廃的な近(?)未来世界。作中の「あまい黄昏」がよく似合う、無気力で清潔で妖しくて気怠げ。
    「未来都市」っていう言葉から想像される無機質なだけの空間じゃなくて、色彩や模様・美術館のような面白くて綺麗な建物があるのが、逆に人間の無機質・無気力感を強調してる気がする。しかも面白い建物も決して何でもアリじゃなくて、あくまで「ただし美しいものに限る」。

    1話のお社と桜・鏡張りの家・ビクトリア風の玄関、それに空の組み合わせは眩暈がするほど幻想的。メチャクチャなとり合わせなのにバッチリ調和してるのがさすがは竹宮先生。

    3話め以後ミカエルは生命あるものになったのか。それとも全く別のものか、はたまたそのまま一生を終えたのか。
    デビィはこういう無気力未来に典型的な主人公系キャラ。『地球へ…』のジョミー系。ここでデビィじゃなくてミカエルが主人公なのがミソなんだな、きっと。

  • 近未来でSF風設定だけどこの内容をSFといえるのかな?竹宮作品は好きなほうだと思うけど、これはどの話にも入り込めなかったSFファンです。すみません。

  • 私はやはりSFはあまり得意じゃないようだ。
    分かる気もするけど、面白がれない…。

  • 告白

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