目明しと囚人・浪人と侠客の話 (中公文庫 み 15-16 鳶魚江戸文庫 14)
- 中央公論新社 (1997年10月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122029743
感想・レビュー・書評
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タイトルが示している通り、目明し、囚人、浪人、侠客についての著者の時代考証が語られています。
長谷川伸の作品のなかに、岡っ引きがまるで探偵であるかのように振る舞っていることを発見し、これに苦言を呈することからはじまって、目明しないし岡っ引きの実態と、江戸時代の捕物や裁き、刑罰にまつわるさまざまな事実が次々に語り出されており、おもしろく読みました。
侠客について書かれた文章では、「仁義」ということばの意味についての解説をおこないながら、著者の生きた当時においてすでに消え去りつつあった侠客の気質について、ノスタルジーを含んだ回想を交えながら語られており、こちらも比較的読みやすいと感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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