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- Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122031241
感想・レビュー・書評
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江戸時代の社会や文化について考証をおこなったことで知られる著者が、さまざまな人物の実像にせまった文章をまとめた本です。
柳沢吉保が「正直者」であったことを示す文章を紹介したり、田沼意次の人物像を示す諸事実を探求する文章のほか、著者が他の著作でもあつかっている赤穂浪士の討ち入り事件をめぐる考証や、吉原の娼家をみずから廃業して最後は入水を遂げた正木堂鳥跡という俳人をとりあげた文章、さらに「玉川上水の建設者 安井金右衛門」などが収録されています。
ひとつのテーマをあつかったものではなく、著者の江戸時代研究の落穂拾いのような一冊なのかもしれません。他の巻の文章にくらべて、原文からの引用が多く、わたくしにとっては内容を十分に理解することのむずかしいところもありました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
候文や明治期の文など、臨場感あり面白い。候文は自分にとっては難しい上に、鳶魚の文も難しいので、少し言葉の注釈がほしい。今にはあまり知られていない人物の寓話などもあり、面白い。例えば、玉川上水や野火止用水を開削した松平信綱の家臣、安松金右衛門など。
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