第三帝国の神殿にて 上: ナチス軍需相の証言 (中公文庫 B 1-6 20世紀BIBLIO)
- 中央公論新社 (2001年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122038691
作品紹介・あらすじ
ヒトラーの側近の一人としてナチスの動向を内側から見続けたアルベルト・シュペーア。ニュルンベルク裁判後に獄中で綴られたこの膨大な記録には、ヒトラーとナチスの生々しい真実の姿が見事に描き出されている。
感想・レビュー・書評
-
「Die verdammte Pflicht:Erinnerungen 1932 bis 1945」の翻訳(2001/07/25発行)。
ドイツ第三帝国の軍需相を務めたベルトルト・コンラート・ヘルマン・アルベルト・シュペーア(Berthold Konrad Hermann Albert Speer)の回想禄の上巻。
上巻ではシュペーアの少年時代から、第2次世界大戦中の独ソ戦でドイツ第6軍がスターリングラードで壊滅するまで記載されています。 本書では、シュペーアはユダヤ人虐殺(ホロコースト)を知らなかったとしていますが、実際には知っており、アウシュビッツの拡張にも関わっていたことが、ドイツ第三帝国時代の報告書で判明しています。 この他にも、いろいろ虚偽があるようですが、戦後も生き残ったヒトラーの側近が書いた本と云うこともあり興味深い内容の本だと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
吾妻鑑やらとともに、読んでおくべき歴史資料として薦められて。
それにしても、ヒトラーの俗物っぷりだけでなく、取り巻きが揃いも揃って下衆野郎ばかり。
これじゃあ、長続きしないし戦争にも負けるわ。 -
これは戦争のロジスティクスの側面、軍需物資の生産、配分、部品の規格化や生産設備の画一化、労働力の分配、非熟練労働者と熟練労働者の確保、女性労働力の活用(第一次大戦時より下回っており英米ではより高くシュペーアは女性労働力の投入を提案したが却下された)などに興味ある人には必読
-
子供時代かわいい
-
ナチス中核にいたシュペーアの手記。
-
軍需大臣だったアルベルト・シュペーアが戦後書いた回想録です。シュペーアはヒトラーお気に入りのテクノクラートで、都市開発計画を任されたりしてました。また本人も優秀で空爆で減退した生産力を飛躍的に回復させた立役者でもあります。上下2巻。