- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122042179
感想・レビュー・書評
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悪党・楠木正成と大塔宮護良が倒幕に立ち上がるまでの葛藤などが多く派手さは無いけどワクワクする。下巻が楽しみ。
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2013/05/28~ 【新】
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再読。
高校時代に読んで以来だったが、やはり面白かった。
楠木正成を通して男の美学、生き様を描いているが、正成がとにかくかっこいい。
上巻は動乱の序章、徐々に盛り上がっていくさまは心踊らされた。 -
8
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町田康『ゴランノスポン』きっかけ。わちゃちゃ。おもろいやんけ。
下巻は、いざ、挙兵! -
北方先生の書かれる護良親王の性格がいいとこも悪いとこも大好きです。
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九州などを舞台とした作品です。
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父に北方太平記をどさっと借りて、まず読むことにしたのがこれでした。入り口としてはとてもよかったですね、わかりやすくておもしろくて。
北方謙三の正成像は、現実主義で、機を見るに敏、利に聡い男。でも同時に見果てぬ夢を抱いていて、自分の現実性を夢のために使う。ある種の矛盾のある人物像なんだけれど、読後に残る印象は、筋の通った一本気な男、というもの。
苦しい苦しい千早の籠城戦がやはり一番の山場ですね。耐えつづけることのすさまじさもあるけれど、それ以上に、このときは正成を中心とした心のつながりがもっとも強かった。赤松円心とも、大塔宮とも、このときは確かに繋がっていたのだと思える。夢が一番近づいた瞬間。それを横から突き崩した足利尊氏が、魅力的で、どこか正成とも通じ合う部分を持つ男という風に描かれているのが皮肉というかなんというか。
読了当時は、「湊川」と言われてもピンとこなかったわたしですが、正成が湊川で迎える最後まで描いていないのがまたいい、と他のいろいろを読んだ今なら思えます。