日本怪談集 幽霊篇 上 (中公文庫 B 21-4 BIBLIO)

著者 :
  • 中央公論新社
3.44
  • (1)
  • (3)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 33
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122044647

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 幽霊の実在が真であっても偽であっても、永きにわたって幽霊話が語り継がれているものを蒐集分類することで学問的意義が必ずあるという前提で編まれた幽霊話集。

    見たところ多くが仏教総合誌「大法輪」、柳田国男「遠野物語」から採られていて、時折有名人(海音寺潮五郎、結城昌治、水の江瀧子など)からの聞き書きが入っています。
    人魂、虫の知らせ、生霊などいくつかの分類された幽霊話は、怖さよりも語られる過去の慣習、風俗などを知れることのほうに大きな興味を惹かれます。
    歌舞伎役者からの聞き書きが不思議と美しいのは何故かなあ。下巻へ。

  • 簡単な紹介の後に一つ一つの事例を挙げています。
    事例は本当に淡々と書かれているだけなのでシンプルで怖いです。
    昭和40年代でも色々と幽霊話があり、新聞や雑誌に載っていたりしたのだな、と少し驚きました。

  • 妖怪編と同じく、種類ごとに項目立てて、最初に軽い解説、そのあと事例を紹介していく形式。
    あくまで体験談にこだわっております。
    つまり、現代の話題の方が圧倒的に多い。
    うーん、妖怪へ絶滅寸前だが、幽霊はそうでもないですな(笑)


  • 淡々と、拾い集めてきたエピソード群が並べられるだけだったから、どうにも新耳袋に通じる怖さがあった。
    間が抜けてるんだけど、怖いんだよね。

    でもおもしろかった

  • 主に近代の怪談を精選。趣がありますね。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1914年福島県生れ。1941年慶應義塾大学卒。佐藤信彦、折口信夫から民俗学の薫陶を受けるとともに、柳田国男に師事。毎日新聞に勤務しつつ、民俗学研究所理事、日本民俗学会評議員などを歴任。1982年没。

「2022年 『柳田國男先生随行記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

今野圓輔の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×