- Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122051546
作品紹介・あらすじ
芸術こそは、人間の慾望のもっとも端的なあらわれである-。人間の才能を殺しつつある現代文明の本質を鋭く分析し、それへの抵抗として芸術の存在を意義づけ、現実における人間の醜さではなく、可能性における人間の美しさを追求した長編評論。
感想・レビュー・書評
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12年前に読んだ本を再読。
作者の自我の表現は、藝術でも何でもない。鑑賞者も参加することで舞台は成立する。そして人間は、こうしたカタルシスを根源的に求めている生き物。
現代の藝術は、藝術でも何でも無くなってしまったような気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【選書者コメント】読んで損はない。
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長年の信念を一蹴された。久々に出現した私にとっては二人目の “破壊者”。
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書店員失格(http://ameblo.jp/sunaba/entry-10407901246.html)より。 10.4.11
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2009/7/25図書館で借りる
2009/
1.呪術について
呪術:神や精霊などの超自然的力や神秘的な力に働きかけ、種々の願望をかなえようとする行為、および信念。
2.呪術の現代的考察
3.演戯ということ
4.演戯精神の衰退
5.選民の芸術
6.弁償の芸術
7.意匠の芸術
意匠:絵画・詩文や催し物などで、工夫をめぐらすこと。趣向。
8.視覚の優位
9.カタルシスということ
カタルシス:文学作品などの鑑賞において、そこに展開される世界への感情移入が行われることで、日常生活の中で抑圧されていた感情が解放され、快感がもたらされること。特に悲劇のもたらす効果としてアリストテレスが説いた。浄化。
10.ふたたびカタルシスについて
11.芸術とは何か――結論として