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- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122053427
作品紹介・あらすじ
蛮社の獄で渡辺崋山、高野長英を自殺に追い込み、町奉行・矢部定謙の失脚に暗躍するなど、陰謀家として知られる鳥居耀蔵。天保の改革をすすめる老中・水野忠邦の権力を背に、目付・町奉行・勘定奉行として辣腕を揮った稀代の悪党。後半生を二十三年に及ぶ丸亀での幽囚のうちに送り、明治を迎えるまでのその七十八年の生涯。
感想・レビュー・書評
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儒学林家の林述斎の息子に生まれ、水野忠邦の天保の改革を推し進め、敵対する相手を手段選ばず追い落とし、鳥居耀蔵甲斐守から「耀甲斐」→「妖怪」と言われた鳥居耀蔵の人生について書いた一冊。
蛮社の獄を起こし、矢部定兼、遠山左衛門尉、江川英龍、高橋秋帆、などと敵対し、彼らのアラを探す、あるいはわざと罪状を作り上げてまで、追い落とそうとした。一旦水野が凋落すると見るや、離反したが、水野の復帰とともに、それまでの罪状が暴かれ、明治になるまで23年も阿波で幽閉され続けた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本史上誰もが悪人と認めた男、鳥居耀蔵を取り上げた稀有な本。
川路が認めた程の傑物、矢部ですら一ヶ月で死んでいるのに23年間も生き延びた精神力は尊敬に値する。
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