旅は道づれガンダーラ (中公文庫 た 46-5)

  • 中央公論新社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122055919

作品紹介・あらすじ

炎暑と砂塵に明け暮れた日々は、辛かったけれども無性に懐かしい。呆然として立ちつくすしかなかった広大な沙漠、圧倒的迫力の遺跡と美術品、素朴な暮しを営む遊牧民、子供たちのつぶらな瞳…。映画監督と女優の夫妻が新鮮な感動を綴るガンダーラ旅行記。巻末に「人間への限りない愛と畏れ-亡き母・高峰秀子に捧ぐ」(斎藤明美)を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 夫婦の掛け合いが何より楽しい。作家井上靖ほか豪華メンバーによるアフガン、パキスタンの旅行記。

    ちょっと昔の本であったが掘り出し物を見付けた。
    最近、再評価されている高峰秀子と夫で脚本家、映画監督の松山善三の夫婦によるガンダーラ紀行。ツアーに参加した井上靖ほか豪華な教授陣。そのオジサマたちを面倒みようと頑張る高峰が微笑ましい。

    夫婦の記述が交互に進んでいくという独特のスタイル。掛け合いから夫婦の相性の良さが伝わってくる。

    エッセイストとして稀代の才能を持つ妻と、教養、洞察力に長けた夫。そのバランスが絶妙。沙漠に暮らす貧しいが純朴な人々に対する暖かい視点に感動。

    ガンダーラのほか、ハワイともう一つの紀行、二冊が出版されている。そちらも読んでみたい。

  • 読み始め…12.5.12
    読み終わり…12.5.28

    高峰秀子さんとご主人、そしてご夫妻のお仲間である作家の井上靖さんら総勢9名の方々が1978年10月に三週間に渡ってガンダーラ地方を旅したときの記録です。

    高峰秀子さんとご主人の松山善三さん(映画監督)がガンダーラ地方を旅することになったきっかけからはじまり(これがとってもユニーク ! 笑えます。 )その旅を終えて東京に戻るまでの様々な旅の体験やエピソードを、ご夫婦それぞれの目線でお二人それぞれが感じたありのままにお互い交互に記されたというなかなか読み応えのある一冊でした。

    しかしながら...。4月に読んだ岸本葉子さんの旅されたブータンといい今回のガンダーラを旅した高峰秀子さんといい、お二人とも逞しいなぁ...!と関心しきりでした。お二人ともにでしたがそのお国柄のトイレ事情について書かれていたことには やっぱり女性としてはね、、一番気になるところだよねと、もし自分だったら果たして行けていただろうか...と考えさせられたりもしました。(いずれにしても一昔ほど前の事のようですから 今では多少事情も変わっているのではないかと思っていますけれど。)

    ♪♪ In Gandhara, Gandhara They say it was in India Gandhara, Gandhara 愛の国 ガンダーラ ♪♪

    心の中で
    ずっと響かせ続けていたBGM。

    ハミングしながら過ごしていた日々でした。

  • 94まで

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