- Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122056978
感想・レビュー・書評
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肩を張らずに読める、4作からなる連続短編。
今邑作品はどれもサクサク読めて割と好きなのですが、私はあともう一声欲しい!といつも思ってしまう。
表題作の『鋏の記憶』よりも『弁当箱は知っている』が私は好きでした。
ラスト切なすぎるけれど。
サイコメトリーって何だか面倒そうだなぁ。
触ったもの全ての記憶が読めちゃうのかしら。
だとしたら物凄くしんどそう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
連作4編。高校生の桐生紫と従妹で警視庁刑事の桐生進介が主人公。紫はサイコメトラーで事件解決につながるのだけれど、そこまで超能力をメインに置いていないので純粋にミステリを楽しめました。人の悪意を描いたものから、親のせつない愛を感じるものあり楽しめました。表題作が一番好みでした。
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20210817
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サイコメトラーの話。
先が読めてしまうのが、少々残念。 -
超能力を交えたミステリー連作短編集。全4作。
●三時十分の死…ペンダントに残された記憶とアリバイ
●鋏の記憶…この鋏、小さい子を刺したことがあるわ
●弁当箱は知っている…美人妻の愛妻弁当
●猫の恩返し…お手伝いさんに恋をしちゃいました
物の記憶を読み取る力・サイコメトリーの能力を持つ女子高生・紫。
幼いころに両親を亡くし祖母と暮らしていたが祖母も亡くなり、一回り年上の親戚の進介と同居することに。
刑事である進介と共に事件を紐解いていく。
超能力系のお話は大好きです。
宮部みゆきの「龍は眠る」「クロスファイア」筒井康隆の「家族百景」「七瀬ふたたび」とか何回も読んだなぁ。
でも今回はそこまで超能力を駆使してません。
今邑さんの作品は気構えずにすらすら読めてちゃんと楽しめるのがいいところ。
派手なトリックや奇抜なこともないし読みやすい文章を軽いといってしまえばそれまでだけど、起承転結もテンポも良く、最後まで興味を持って読ませる筆力は素晴らしいと思います。 -
ホラーって云われてることもあるようだけど、全然ホラーじゃない。立派なミステリで、かつヒューマンドラマで、なかなか良かったです。紫もいいけど、進介がなかなかいいヤツ。映像化で見てみたい。
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サイコメトリーによって真実が見えてくる設定が面白かった。短編集なのが残念。シリーズになっていたら良かったのになあ。紫ちゃんの活躍がもっと見たかったです。二瓶乃梨子もいい味出していて好き。
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物に触れると所有者の記憶を読み取ることができる「サイコメトリー」能力を持った、女子高生の桐生紫。その力を生かして、周囲で起こった4つの怪事件の捜査を手助けすることになったが…。
サイコメトリーを扱った小説はこれまでに朱川湊人の「わくらば」シリーズを読んだことがあるが、それより10年近く前に書かれた作品。サイコメトリーはかつてライトノベルで流行ったらしいが、本作もラノベのような感じがした。
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