シリーズ日本の近代 - 企業家たちの挑戦 (中公文庫 S 25-3 シリーズ日本の近代)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (503ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122057531

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  • 幕末から明治にかけて多くの人々が起業し、そして、廃業した。江戸時代に隆盛をきわめたお店(たな)でも生き残れた所は少ない。そして、明治時代に新しい産業に乗り出した企業の多くもその後の恐慌や政策変更、為替の変動、戦争に翻弄され、生き残れたところは数少ない。その中、うまく時流を見たり、政商と呼ばれるような薩長閥に牛耳られていた政界との人脈を強めたりすることで、規模を大きくした人々がいた。三菱、三井、住友、鴻池、藤田、浅野、古河など取り上げられているものが面白い。激しく変わる産業・経済を乗り切った、あるいは、失敗した様子を時代を追って読めて面白かった。時代の潮目がなぜ変わったのか、そして、それをどのように見抜いたのか、もう少しえぐってくれるともっと面白くなると思った。

著者プロフィール

大阪大学名誉教授

「2023年 『日本経営史〔第3版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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