人生教習所(上) (中公文庫 か 74-3)

著者 :
  • 中央公論新社
3.44
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本棚登録 : 620
感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122058026

作品紹介・あらすじ

新聞に不思議な広告が掲載された。「人生再生セミナー 小笠原塾」。実態は謎だが、そうそうたる企業が後援し、最終合格者には必ず就職先が斡旋されるという。再起をかけて集まってきた人生の「落ちこぼれ」たちは、期待と不安を胸に抱き、はるか小笠原諸島へと出航する!迷える大人たちのための、新たなエール小説。

感想・レビュー・書評

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  • まだ上巻だけだが、面白い!小笠原諸島なんて行った事もないけど、なんだか行ったような気分になれて、まるで自分がセミナーに参加しているような感覚になった。確かに日々無目的に生きてる人と色々あれど指標をもって生きている人とは何か歴然とした差があるだろう。下巻へ。

  • 社会人になってから定年退職した方まで、楽しめる作品と思いました。
    人を外見で判断してしまいがちですが、働く楽しみ探しには、是非お薦めです。

  • 2021年9月5日読了。

    感想は下巻読了後に。

  • 努力したからと言って、必ず成功するとは限らない。しかし、成功した者は、すべからく努力している。

    手段を目的とするな。

    世界がどう見えるかは、自分次第。

    自分が考えて辿り着いた自論を文字化してくれている本。

    次は、なにが出てくるか楽しみ。

  • それぞれの思いで、小笠原諸島での二週間の自己啓発セミナーに参加した、一癖も二癖もある参加者たち。セミナーを通じてどう変わっていくのか。

    本作は、「俺たちに明日はない」に繋がる、軽い人生訓もの。小笠原の父島、母島の観光案内にもなっている。

  • 評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    新聞に不思議な広告が掲載された。「人生再生セミナー 小笠原塾」。実態は謎だが、そうそうたる企業が後援し、最終合格者には必ず就職先が斡旋されるという。再起をかけて集まってきた人生の「落ちこぼれ」たちは、期待と不安を胸に抱き、はるか小笠原諸島へと出航する!迷える大人たちのための、新たなエール小説。

    なかなか読むのに時間がかかる・・・下巻へ期待。

  • 元経団連会長が主催し、そうそうたる団体や企業が後援する「人間再生セミナー 小笠原塾」。
    募集広告を目にして集まった個性的な人々は人生の再起をかけ、それぞれの思いを抱いて参加する。
    果たして彼らは人生をやり直せるのか。

    人生に行きづまった人たちが小笠原で自己啓発セミナーを受ける。
    その美しい自然と数奇な歴史に触れることによって、登場人物たちは少しずつ変わっていく。
    それだけの話なのですが、妙に心に残るものがありました。

    前半は人生の成功確率論や人生の目的設定、自己認知などのセミナーの様子が淡々と描かれ、後半は小笠原の歴史と共に生きた島民たちの体験談が語られていきます。

    セミナーを受けただけで人の気持ちはそんなにすぐ変わるものではないと思いますが、気づきを得て少しずつ変容していこうとする登場人物の心の動きは気持ちよく、何だか嬉しかったです。

    物語の力点は自己啓発セミナーの内容や小笠原の歴史に置かれているので、キャラクターの絡ませ方やエンタメ小説としての緩急はイマイチだったかな。

    でも、年齢は関係なく、心持ちが若い人の再出発を見るのは(読むのは)、いいものですね~。

  • 垣根節が食傷気味です。

  • 下巻に続く。


  • 引きこもり東大生、元ヤクザ、内気な女性ライター...
    小笠原諸島で行われる人間開発セミナー。

    小笠原諸島についての歴史や、その魅力が描かれる。

    非常に穏やかな作品でした。物語の抑揚が良い意味でない。垣根氏は人間を描くのが非常に上手い。

    しかし、コロンビアの例の男が登場するが、垣根作品を読んでる者としては懐かしい。別作品のキャラがでてくると嬉しいね。

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著者プロフィール

1966年長崎県生まれ。筑波大学卒業。2000年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の史上初となる3冠受賞。その後も05年『君たちに明日はない』で山本周五郎賞、16年『室町無頼』で「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞。その他の著書に『ヒート アイランド』『ギャングスター・レッスン』『サウダージ』『クレイジーヘヴン』『ゆりかごで眠れ』『真夏の島に咲く花は』『光秀の定理』などがある。

「2020年 『信長の原理 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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