水の旅 (中公文庫 と 29-2)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122058323

作品紹介・あらすじ

日本の文化は水の文化。そして、日本は「木を植える文化」の国である。米、酒、鮭、杉といった身近なものにも、人が自然に働きかけてきた苦心の歴史がある。先人たちが各地に残した歴史の跡を訪ね、そこに息づく知恵と思想を紹介する。自然環境が激変してゆく時期に、水を通して日本の未来を考えた心打つルポルタージュ。姉妹編に『水の文化史』。

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  • 安東氏は、前九年の役で源頼義に追われた安倍の貞任の子が起こしたと言われ、津軽十三湊を本拠にして一代王国を築いた。活動範囲は日本海、瀬戸内海、熊野地方に及び、揚子江を遡って中国と貿易を行い、インド、フィリピンにも進出した。朝鮮半島の鴨緑江の近くに安東という町があり、安藤氏の貿易基地だった。

    灘の酒を吉野杉が支え、林業が発達した。東日本では秋田杉が主役で、銚子や野田の酒、醤油も支えられた。

    縄文時代の鳥浜貝塚の周辺では、クリやクルミを造林していた。亀ヶ岡遺跡でもトチやクルミの造林の跡がある。

  • 水を大切にしなきゃ

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    「日本の文化は水の文化と言っても過言ではない。先人たちが各地に残した歴史の痕跡を訪ね歩き、そこに息づく知恵と思想を鮮やかに紹介。水を通して日本の未来を考えた、心打つルポルタージュ。 」

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著者プロフィール

●著者/富山和子(とみやま・かずこ)
群馬県に生まれる。早稲田大学文学部卒業。立正大学名誉教授。日本福祉大学客員教授。評論家。主な著書に『日本の米』『水と緑と土』(中公新書)『水の文化史』『水の旅』(中公文庫)がある。児童向けには、『川は生きている』『道は生きている』『森は生きている』『お米は生きている』『海は生きている』『びわ湖』(以上すべて講談社)がある。『海は生きている』は、青少年読書感想文全国コンクール課題図書にも選ばれた。川、道、森、お米、海と続く、「生きている」シリーズは、日本の自然と人々の営みをわかりやすく説いた児童向けノンフィクション作品としてロングセラーとなっている。

「2017年 『海は生きている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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